インスタのハイライトは、プロフィール上部に固定表示される「過去のストーリーを並べたカタログ」のような機能です。1人で発信を続ける中小企業の担当者ほど、ここを設計し直すだけで来訪者に伝わる情報量が大きく変わります。
結論から言うと、ハイライトの作り方は「プロフィール画面の+ボタンから始める5ステップ」で完了します。ただし成果に直結させるには、作る前に「どんな5カテゴリで分類するか」を先に決めておく必要があります。手順と設計をセットで押さえましょう。
本記事では、作成の5ステップ・Canvaでのカバー画像作成・中小企業が入れるべき5カテゴリ・失敗パターン・編集方法・運用の型を順に解説します。発信担当者の方のお役に立てれば嬉しく思います。
インスタのハイライトとは|24時間で消えないストーリー蓄積機能
ハイライトとは、24時間で消えるストーリーを選んでプロフィール上部に固定表示する機能のことです。中小企業にとっては、過去のストーリーをカタログのように蓄積できる「資産化できる場所」と言えます。
| 観点 | フィード投稿 | ストーリー | ハイライト |
|---|---|---|---|
| 表示期間 | 投稿後ずっと残る | 24時間で消える | プロフィール上部に固定 |
| 表示位置 | プロフィールのグリッド | プロフィール上部の丸枠 | プロフィール文の直下 |
| 保存先 | プロフィール(公開) | 自分のアーカイブ | 公開カタログ |
| 企業活用の相性 | 作品の記録向き | 日々の発信向き | 蓄積資産に最適 |
ハイライトの基本仕様とプロフィールでの表示位置
ハイライトは、プロフィール画面の自己紹介文の下に、丸いアイコンが横並びで表示される機能です。1つのハイライトには最大100件のストーリーをまとめられ、ハイライト自体の作成数には上限がありません。
タップするとそのハイライト内のストーリーが順に再生されます。再生順はストーリーを追加した順ですが、ハイライト同士の並び順はプロフィールから手動で入れ替え可能です。見せたいものを左に寄せると閲覧順が整います。
ストーリーとフィード投稿との違い
ストーリーが24時間で消える「流れていく発信」、フィード投稿がプロフィールの正方形グリッドに並ぶ「作品の記録」だとすると、ハイライトはその中間で「見てほしいストーリーだけを選んで固定するショールーム」のような役割です。
発信担当者が1人で運用する企業ほど、この「ショールーム的な使い方」が効きます。日々のストーリーは流れて構いませんが、よくある質問や導入事例など、何度も聞かれる情報だけはハイライトに積み上げれば、プロフィール訪問者の疑問に自動で答えられる状態になります。
2025年秋のアップデートで変わった表示位置
2025年9月のアップデート以降、Instagramではプロフィールのレイアウトが段階的に変更され、ハイライトの表示位置やサイズがユーザーごとに異なる状態が続いています。従来の「プロフィール文の直下」から「フィードグリッドの中」に組み込まれるパターンも出てきました。
私はハッシンラボの運用アカウントでプロフィール表示が切り替わる前後を比べていて、ハイライトの表示が小さくなった分だけ「カバー画像の一貫性」が目立つ要素に変わったと感じています。弊社の支援先約40社でも同じ傾向を確認しました。チャンネル「ちえこ / 【女性心理に特化型起業ノウハウ】女性マーケSNS集客®攻略チャンネル」も同様に、新レイアウトでは「カバーのトーン統一が最重要になった」と述べています。
インスタのハイライトの作り方|5ステップで作成する基本手順
ハイライトはプロフィール画面から数十秒で作れます。基本の流れは「+ボタン→ストーリー選択→タイトル→カバー→保存」の5ステップです。初めて作る方はまずこの手順を押さえてください。
①プロフィール画面の「+」ボタンから作成を始める
まず自分のプロフィール画面を開き、プロフィール文の下にある「+」マークのアイコンをタップします。選択肢が複数表示されるので「ハイライト」を選んでください。既にハイライトがある場合は、丸いアイコンの一番左に「+新規」として表示されます。
アカウントが非公開(鍵付き)の場合でも、ハイライトの作成手順は変わりません。ただしフォロワー以外にはハイライト自体が見えない点だけ覚えておきましょう。
②ストーリーアーカイブから入れたい投稿を選ぶ
次に「ストーリーアーカイブ」が開きます。ここには過去に投稿したストーリーが自動で保存されており、新しい順に一覧表示されます。入れたいストーリーをタップして複数選択してください。
ストーリーアーカイブの機能がオフになっていると過去ストーリーが表示されません。設定→プライバシー→ストーリーで「アーカイブに保存」が有効になっているか確認しましょう。24時間を過ぎたストーリーもここから選べるため、過去にさかのぼって資産化できます。
③タイトルを入力する(15文字以内が目安)
ストーリーを選んで「次へ」を押すと、タイトル入力画面に進みます。入力できるのは最大15文字です。ただしプロフィール表示では途中で切れるため、実質「ひと目で内容が分かる6〜8文字」で設計するのが現実的です。
「サービス」「お客様の声」「よくある質問」「スタッフ」「実績」のように、名詞1〜2語で言い切る形がおすすめです。「〜について」「〜のこと」のような曖昧な語尾は避けましょう。
④カバー画像を設定する
タイトルの下に「カバーを編集」ボタンがあります。ここをタップすると、選んだストーリーの中から1枚を選ぶか、「ファイルから選ぶ」で自作のカバー画像をアップロードできます。中小企業の発信で統一感を出したい場合は、後述するCanvaでの自作カバーがおすすめです。
カバーは丸く切り抜かれて表示されるため、中央寄せのシンプルなアイコン+余白のあるデザインが読みやすくなります。文字を入れる場合は3〜4文字までが目安です。
⑤公開範囲を確認して保存する
最後に「追加」ボタンを押すと保存されます。公開範囲は元のストーリーの設定を引き継ぐため、アカウントが公開なら誰でも閲覧可能、非公開ならフォロワー限定です。
保存後はすぐにプロフィール画面に反映されます。表示順を変えたい場合は、ハイライトを長押しして並び替えのメニューを呼び出してください。これで基本の作成は完了です。
ハイライトのカバー画像の作り方|Canvaで統一感を出す無料制作手順
ハイライトの印象を決めるのがカバー画像です。無料ツール「Canva」とは、ブラウザとスマホアプリで使える無料のグラフィックデザインサービスのことです。例えば「ハイライトカバー」で検索するだけで数千点のテンプレートが出てきます。
カバー画像の推奨サイズと安全領域
カバー画像の推奨サイズは1080×1920pxで、ストーリーと同じ縦長比率です。ただしプロフィール上では中央部分が円形に切り抜かれるため、デザインの中心から半径約160pxの範囲に文字やアイコンを収める必要が出てきます。
安全領域の外に重要な要素を置くと、スマホで見たときに切れて意味不明なカバーになります。アイコンや文字は必ず中央寄せ、周囲には十分な余白を取りましょう。背景色はブランドカラー1色でベタ塗りにすると、プロフィール全体の統一感が最も出やすいです。
Canvaでの作成手順(テンプレート→色変更→書き出し)
Canvaを開いて「ハイライトカバー」で検索し、気に入ったテンプレートを選びます。背景色をブランドカラーに差し替え、アイコンや文字を自社の内容に書き換えたら、右上の「共有」から「ダウンロード」でPNG形式を選択してください。
スマホに保存した画像を、インスタのハイライト編集画面で「ファイルから選ぶ」でアップロードすれば完成です。チャンネル「つながるデザインwebeko」(動画: Canvaでインスタグラムのハイライトカバーを作って設置する方法)もこの手順を推奨しており、作業時間は1枚あたり3〜5分が目安になります。
カバー画像を後から差し替える方法
既存のハイライトを長押しし、「ハイライトを編集」を選択すると、カバー画像の変更メニューが開きます。「カバーを編集」ボタンから新しい画像をアップロードすれば差し替え完了です。
差し替えによる通知は発生しません。会社のロゴ変更やブランドカラー刷新のタイミングで、既存ハイライト全てのカバーを一気に揃え直すことも気軽に行えます。これが半年後にプロフィールの印象を一変させる、小さな投資です。
ハイライトを蓄積資産にする分類設計|中小企業が入れるべき5カテゴリ
ハイライトは「作ること」より「どう分類するか」で成果が決まります。発信担当者が1人で運用する中小企業向けに、プロフィール訪問者に伝えるべき情報を5カテゴリにまとめました。コピーして使ってください。
①サービス・商品紹介(購買前の疑問に答える)
最も優先度が高いのが「サービス・商品紹介」カテゴリです。価格帯・特徴・利用シーン・使い方など、プロフィール訪問者が「購入前に知りたいこと」を順に並べます。
ハッシンラボの支援先では、このカテゴリのストーリー6〜10枚だけで、問い合わせの質が大きく変わった事例を複数見てきました。「価格を事前に知れたので安心して問い合わせました」という声が増えるのは、ここに情報を蓄積した企業の共通点です。
②導入事例・お客様の声(信頼を積み上げる)
次に強いのが「導入事例・お客様の声」です。実際の利用者の写真・コメント・ビフォーアフターを許諾を得て掲載します。これはE-E-A-Tを高める信頼設計の観点でも、Experience(経験)の裏付けとして機能します。
掲載許諾のテンプレートを1本作っておくと、追加ペースが安定します。1年で12件積み上がれば、年末には「月1件ペースで信頼が積み上がっている企業」として映るはずです。
③スタッフ・社風(採用にも効く)
B2B中小企業ほど「どんな人が働いているか」が受注・採用の両方に効きます。社員紹介・社内イベント・1日の仕事風景などを集めるカテゴリです。
これは営業にも採用にもクロスオーバーで効くため、1人運用でもコスパが高いカテゴリと言えます。シリーズ化すれば、ストーリー素材が自然と溜まり続ける仕組みにできます。
④よくある質問(問い合わせ対応を減らす)
問い合わせフォームや電話で何度も聞かれる質問を、1問1答のストーリーに起こしてまとめます。「営業時間は?」「対応エリアは?」「見積もりは無料?」など、FAQページに書くような内容がそのまま使えます。
このカテゴリが機能し始めると、問い合わせの一次対応工数が減ります。発信担当者が1人の企業こそ、ここに投資するリターンが大きくなります。
⑤イベント・活動報告(動いている感を出す)
展示会出展・セミナー登壇・新商品発表・メディア掲載などを時系列で記録します。「動きのある会社」という印象を可視化するカテゴリです。
重要なのは「古いイベントを放置しない」こと。半年以上前のものは別のハイライトにアーカイブするか、カテゴリごと差し替えて鮮度を保ちましょう。
中小企業の発信担当者がハイライトで失敗する3つのパターン
ハイライト運用でつまずく中小企業に共通する失敗パターンを3つに整理しました。先回りして知っておけば、作り直しのやり直しコストを避けられます。
カテゴリ設計が場当たり的で古い情報が残り続ける
最も多い失敗が、思いついた順にハイライトを作ってしまい、2年前の季節イベントが先頭に残っているパターンです。訪問者には「更新が止まっている会社」に見えてしまいます。
これを避けるには、作る前にカテゴリを紙に書き出して、5つに絞ってから作成に入ることです。中小企業の場合、ハイライトは7個以内が運用しやすい上限と考えています。
カバー画像がバラバラでプロフィールが散らかって見える
2つ目は、カバー画像のテイストがバラバラでプロフィールの第一印象が散漫になるパターンです。ストーリーの1枚目をそのままカバーにしていると、丸く切り抜かれた画像がランダムに並び、企業アカウントとしての統一感が失われます。
Canvaで全カバーのテンプレートを揃え、同じ色・同じアイコン様式で統一すると、プロフィール全体のブランド印象が引き締まります。これが差別化の一番の近道です。
更新が止まり情報が陳腐化する
3つ目は、作ったきりで更新されないパターンです。「導入事例」が1年前のまま、「イベント報告」が去年の展示会のまま、という状態は、むしろマイナス印象を与えます。
対策は「月1回のハイライト棚卸し」をカレンダーに固定することです。月初10分で全ハイライトを開き、古い情報を1枚削除、新しいストーリーを1枚追加するだけで鮮度は保てます。この習慣はオウンドメディアの更新頻度の目安でも触れた通り、継続可能なペース設計が本質です。
ハイライトの編集・順番変更・削除の方法
作ったハイライトはいつでも編集・並び替え・削除ができます。更新のたびに迷わないよう、3つの基本操作を押さえておきましょう。
ハイライト内のストーリーを追加・削除する方法
対象のハイライトを長押しし「ハイライトを編集」をタップします。「ストーリー」タブに切り替えると、現在そのハイライトに含まれる投稿が表示されるので、追加したい投稿にチェックを入れるか、削除したい投稿のチェックを外して「完了」で確定します。
削除してもストーリーアーカイブからは消えません。あくまでハイライトからの外し作業です。後から戻すことも可能なので、気軽に整理して問題ありません。
ハイライトの表示順を入れ替える方法
プロフィール画面でハイライトを長押しすると、並び替えモードに入ります。そのままドラッグして位置を入れ替えてください。見せたい順番、閲覧ニーズの高い順に並べると離脱が減ります。
当社ハッシンラボの運用アカウントでも、私は「サービス紹介」を一番左、次に「お客様の声」「よくある質問」の順で並べ、サイトから流入してくる訪問者が最短で疑問を解消できる動線を優先しています。
ハイライト自体を削除・非表示にする方法
対象のハイライトを長押しし「ハイライトを削除」をタップすれば完全に削除されます。元のストーリーアーカイブは残るため、後から別のハイライトとして作り直すことも可能です。
一時的に非表示にしたい場合は、新しい空のハイライトを作って最前列に置き、既存ハイライトを右端にスライドする運用も使えます。慌てて削除せず、まずは並び替えで調整してみましょう。
ハイライトを蓄積型発信に組み込む運用の型
ハイライトは単発の作業ではなく、ストーリー運用とセットで仕組み化すると効果が最大化します。中小企業の発信担当者が1人でも続けられる「月1回だけの運用の型」を紹介します。これは蓄積型発信とは何かの実装例の1つです。
ストーリー投稿時に「どのハイライトに入れるか」を決めておく
ストーリーを投稿する瞬間に、「このストーリーは○○カテゴリのハイライトに入れる」と決めておくと、後から振り返ってハイライトに追加する手間がなくなります。投稿前に3秒だけ分類を考える習慣に変えましょう。
社内でストーリー投稿を複数名で回している場合は、「カテゴリタグ」をキャプション末尾に小さく付けておくルールが有効です。月末の棚卸しが2倍速になります。
月1回のハイライト棚卸し(古い情報を差し替える)
月初の10分だけ、全ハイライトを順に開いて「古くなった情報を1枚削除、新しい情報を1枚追加」を機械的に行います。これだけで年12回・24枚の鮮度維持ができます。
棚卸しの日は固定しましょう。毎月1日の始業前、第1月曜の朝、など自社の運用に合わせて決めてカレンダー登録してください。「棚卸し日」が決まっているだけで、継続率は体感3倍変わります。
ハイライト起点でフィード投稿・ブログに展開する
ハイライトに溜まった情報は、そのままフィード投稿やブログ記事の素材になります。「よくある質問」ハイライトが10件溜まれば、それをまとめた「よくある質問10選」のフィード投稿が1本作れます。
さらに自社サイトのブログ記事に展開すれば、SNSの借り物プラットフォームから自社サイトという資産に転換できます。この流れは中小企業のSEO対策の実践ガイドで解説している「蓄積の多層化」の第一歩です。
よくある質問(FAQ)
Q. インスタのハイライトは最大いくつまで作れますか?
ハイライト自体の作成数に明確な上限は公表されていません。1つのハイライトに追加できるストーリーは最大100件です。プロフィール表示では横スクロールで全て表示されますが、中小企業の運用では7個以内に絞ると閲覧者が迷いません。
Q. ハイライトのカバー画像の推奨サイズは?
推奨サイズは1080×1920pxで、ストーリーと同じ縦長比率です。プロフィール表示では中央部分が円形に切り抜かれるため、アイコンや文字は中央寄せにし、周囲に十分な余白を取ってください。背景はブランドカラー1色のベタ塗りが最も統一感を出せます。
Q. 24時間を過ぎたストーリーもハイライトに追加できますか?
追加できます。ストーリーは24時間でタイムラインから消えますが、「ストーリーアーカイブ」に自動保存されており、そこから選んでハイライトに加えられます。設定でアーカイブ機能がオンになっているか事前に確認しておきましょう。
Q. ハイライトを編集すると相手に通知されますか?
ハイライトの追加・編集・削除で、フォロワーや元ストーリーを見た相手に通知されることはありません。安心して過去のストーリーを整理したり、カバー画像を差し替えたりしてください。
Q. ハイライトのタイトルは何文字まで入力できますか?
ハイライトのタイトルは最大15文字です。ただしプロフィール表示では途中で切れるため、実質「ひと目で内容が分かる6〜8文字」で設計するのが実用的です。「サービス」「お客様の声」「よくある質問」のように、名詞1〜2語で言い切る形がおすすめです。