Googleコアアップデートとは|2026年3月・5月の変更点と中小企業の対応

2026.03.07
SEO・GEO対策

Googleのコアアップデートとは、検索順位の評価の仕組みを広く見直す定期的な更新のことです。2026年は、3月(3月27日〜4月8日)と5月(5月21日〜6月2日)の2回実施されました。2026年10月4日時点で、3回目の実施は発表されていません。

Googleの説明は、両回とも共通です。「あらゆる種類のサイトから、関連性が高く満足度の高いコンテンツをより適切に表示する」ための定期的な更新としています。つまり、特定の手法を狙い撃ちした更新ではありません。読者に役立つページを、より正しく評価し直す更新です。

本記事は、コアアップデートの入口となるまとめ記事です。基本の仕組みから、2026年の各回の時期と変更点、評価の考え方、中小企業の対応までを順に整理します。順位がすでに下がっている方は、検索順位下落の診断7チェックと復旧手順をご覧ください。具体的な回復の進め方をまとめています(最終更新:2026年10月)。

コアアップデートとは|Googleが評価基準を見直す仕組み

コアアップデートの定義と目的

コアアップデートとは、Googleが検索アルゴリズムとシステムに加える、大規模で広範な変更のことです。Googleは公式ドキュメントで「年に数回」実施すると説明しています。

例えるなら、採点基準が変わる学校の試験のようなものです。これまで高得点だった答案が、新しい基準では評価が下がることもあります。逆に、これまで目立たなかった答案が正当に評価されることもあります。

大切なのは、コアアップデートは特定のサイトを「罰する」ものではないという点です。順位が下がっても、ガイドライン違反があったとは限りません。より役立つページが評価された結果、相対的に順位が動いたと考えるのが基本です。

コアアップデートの仕組み
1
Googleが
評価基準を更新
2
全サイトを
再評価
3
順位が変動
する場合がある
※ コアアップデートは特定のサイトを罰するものではなく、検索結果全体の品質を高めることが目的です。

実施のタイミングと展開期間

コアアップデートの日程は事前に予告されません。開始と完了は、Googleの「Search Status Dashboard」で告知されます。検索ステータス ダッシュボードとも呼ばれ、検索の更新や障害の状況を公開している公式ページです。

展開には、おおむね2週間前後かかります。2025年12月の更新は約18日、2026年の2回は約12日でした。展開中は順位が日ごとに揺れるため、途中の順位で良し悪しを判断しないことが大切です。

Googleは、展開が完了してから少なくとも1週間待ち、それから分析することを勧めています。具体的な分析と回復の手順は、順位下落の診断と復旧手順の記事にまとめています。

スパムアップデートなど他の更新との違い

Googleの更新には、コアアップデート以外にもいくつか種類があります。代表例がスパムアップデートです。スパムアップデートとは、Googleのスパムポリシーに反するサイトへの検出を強める更新のことです。例えば、不自然なリンクや、順位操作を目的とした大量生成ページが対象になります。

コアアップデートは「全体の質の再評価」、スパムアップデートは「違反への対処」です。両者を混同すると、原因の見立てを誤ります。違いを表で整理しておきましょう。

更新の種類目的順位が下がったときの意味確認場所
コアアップデート検索全体の評価の仕組みを広く見直す違反ではなく相対評価の入れ替えSearch Status Dashboard
スパムアップデートスパムポリシー違反の検出を強化違反の可能性。手法の見直しが必要Search Status Dashboard
DiscoverコアアップデートDiscover(おすすめ記事欄)の表示を見直す検索順位ではなくDiscover流入が変動Search Consoleの「Discover」レポート
手動による対策担当者が個別サイトの違反に対処違反が確定。修正と再審査が必要Search Consoleの「手動による対策」

※出典:Google検索セントラル「Google 検索のコア アップデートとウェブサイト」「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」をもとに作成

2025〜2026年のコアアップデート一覧と各回の変更点

ここでは、直近のコアアップデートと関連する更新を時系列で整理します。日付はSearch Status Dashboardの記録(米国太平洋時間)にもとづきます。日本時間では、開始が半日ほど後ろにずれる場合があります。

更新名開始完了展開期間
2025年3月コアアップデート2025年3月13日3月27日約14日
2025年6月コアアップデート2025年6月30日7月17日約17日
2025年12月コアアップデート2025年12月11日12月29日約18日
2026年2月 Discoverコアアップデート2026年2月5日2月27日約22日
2026年3月スパムアップデート2026年3月24日3月25日約20時間
2026年3月コアアップデート2026年3月27日4月8日約12日
2026年5月コアアップデート2026年5月21日6月2日約12日
2026年6月スパムアップデート2026年6月24日―約2日
2026年8月スパムアップデート2026年8月18日―約2日16時間
2026年9月スパムアップデート2026年9月24日展開中(10月4日時点)最大2週間の見込み

※出典:Google Search Status Dashboard(Ranking の更新履歴、2026年10月4日確認)。太字がコアアップデートです。

2026年3月コアアップデート(3月27日〜4月8日)

2026年最初のコアアップデートは、3月27日に始まり4月8日に完了しました。展開期間は約12日で、Googleが当初示した「最大2週間」の範囲に収まっています。

Googleは、この更新について専用の解説記事や新しいガイダンスを出していません。説明は「関連性が高く満足度の高いコンテンツをより適切に表示するための定期的な更新」という定型の内容です。

注意したいのは、直前の3月24日〜25日にスパムアップデートも実施された点です。この時期に順位が動いた場合は、どちらの影響かを日付で見分ける必要があります。

2026年5月コアアップデート(5月21日〜6月2日)

2回目のコアアップデートは、5月21日に始まり6月2日に完了しました。展開期間は約11日21時間です。Googleの説明は3月と同じく、定期的な更新という位置づけでした。

一方で、海外のSEO専門メディアでは「3月より影響が大きかった」との報告が相次ぎました。第三者の順位変動ツールでは、開始直後だけでなく展開期間中に何度も大きな変動が観測されています。完了の数日前まで順位が動き続けた点が特徴です。

2回の更新で、Googleの評価の方針そのものは変わっていません。求められる対応は、3月版・5月版とも共通です。

2026年2月 Discoverコアアップデート

2026年2月5日には、Discoverに特化した初めてのコアアップデートが実施されました。Discoverとは、スマートフォンのGoogleアプリなどで、興味に合う記事を自動で表示する機能のことです。

Googleは改善点として3つを挙げています。1つ目は、利用者の国に関連する地域性の高いコンテンツを増やすこと。2つ目は、扇情的な見出しやクリックベイトを減らすこと。3つ目は、専門性のあるサイトの、深く独自性のある記事を増やすことです。

この更新は、まず米国の英語ユーザー向けに展開されました。今後数か月でほかの国と言語にも広げると発表されています。日本のサイトでDiscover流入が動いた場合は、検索順位とは別に確認しましょう。

前年の振り返り:2025年は3回実施

2025年のコアアップデートは、3月・6月・12月の3回でした。とくに12月の更新は、12月11日から29日まで約18日かけて展開されました。年末の繁忙期に順位が揺れ続け、対応に追われた担当者も多かった更新です。

2024年は3月・8月・11月・12月の4回でした。回数は年によって変わりますが、年に複数回という頻度は続いています。

次のコアアップデートはいつ?

次回の時期は、事前には分かりません。Googleは固定のスケジュールを持たず、実施時にダッシュボードで告知します。2026年10月4日時点では、9月24日に始まったスパムアップデートの展開が告知されています。

日程を予想するより、告知にすぐ気づける体制を作るほうが実務的です。Search Status Dashboardをブックマークしておきましょう。Google検索セントラルの公式Xアカウント(@googlesearchc)のフォローも有効です。

E-E-A-Tとは|コアアップデートで問われる評価の考え方

E-E-A-Tの4つの要素をわかりやすく解説

E-E-A-Tとは、Googleがコンテンツの品質を考えるうえで重視する4つの観点のことです。

「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の頭文字をとった言葉です。書き手が本当にその分野を経験し、熟知しているかを測る考え方です。

以下の図で確認しましょう。

「Experience(経験)」が重視される背景

E-E-A-Tは、もともと「E-A-T」の3要素でした。2022年12月、Googleは検索品質評価ガイドラインに「Experience(経験)」を加えています。実際に使った、訪れた、取り組んだという一次体験の価値を明確にした変更です。

例えば、住宅リフォームの記事で考えてみましょう。「一般的な手順の解説」よりも、「実際に施工して気づいた注意点」を書いた記事のほうが読者の役に立ちます。

自社だからこそ語れるエピソードや、お客様とのやりとりから生まれた知見。こうした「リアルな経験」は、どのコアアップデートでも揺らぎにくい評価の土台になります。

AIコンテンツはどう評価される?誤解を解消

「AIで書いた記事はすべてNG」ではない

AIコンテンツについては、誤解されやすいポイントがあります。

Googleは公式に、コンテンツの作り方よりも品質を重視すると説明しています。AIを使ったかどうかではなく、読者に役立つかどうかが評価の分かれ目です。

一方で、Googleのスパムポリシーには「大量生成されたコンテンツの不正使用」という項目があります。順位操作を目的に、価値の薄いページを大量に作る行為です。AIを使ったかどうかに関係なく、この行為は違反になります。

GoogleのAIコンテンツ評価基準
AIの活用方法によって、検索評価は大きく変わる
Google評価 : 高
評価されるAIコンテンツ
○AI + 人間の編集・監修を経て公開
○ファクトチェックで正確性を担保
○独自の視点・経験・知見を追加
○E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)を満たす
検索で高評価・上位表示が可能
Google評価 : 低
評価されないAIコンテンツ
×AI生成のまま未編集で公開
×事実確認なし・情報の正確性が不明
×独自性なし・テンプレート的な内容
×大量生成・ランキング操作目的
ランキング低下・手動対策のリスク
分岐点 : 人間の関与の有無
※ Googleは「AIか人間かではなく、ユーザーに役立つかどうか」を評価基準としています(Google Search Central公式方針)

人間の「目線」が加わることで価値が生まれる

AIで下書きを作ること自体は問題ありません。評価を左右するのは、そこに人の経験や確認が加わっているかどうかです。

具体的には、次のような作業が大切です。AIの文章に、担当者が実際に体験した事例を加える。公開前にデータの正確さを確かめ、古い情報を更新する。お客様の声や現場の声を盛り込む。

こうした「人間の視点」を加える作業こそが、これからのコンテンツ制作で欠かせないステップです。

コアアップデートで順位が下がる主な原因

コアアップデートで順位が下がるとき、多くはコンテンツの質と検索意図のズレに原因があります。検索意図とは、検索した人が本当に知りたいことです。例えば「コアアップデート 対策」と調べる人は、定義よりも具体的な打ち手を求めています。

原因は大きく3つに分けられます。自社がどれに当てはまるかを、先に見極めておきましょう。

主な原因現れやすいサイン見直しの方向
専門性・信頼性の不足一般論の寄せ集めで、書き手の経験や出典が見えない著者情報・出典・実体験を明記する
検索意図とのズレ検索者が求める答えが冒頭にない結論を先に示し、打ち手まで書く
独自性の欠如他サイトと同じ内容で、自社の事例がない一次情報・自社データを加える

中小企業のサイトは、ここで影響を受けやすい傾向があります。大手に比べて記事数や被リンクが少なく、1本ごとの記事の質に評価が左右されやすいからです。逆にいえば、自社の現場の情報を足すことで差をつけやすい立場でもあります。

中小企業がいま取り組むべき4つの対応

展開中は動かず、完了後に落ち着いて確認する

最初の対応は、展開中に慌てて記事を直さないことです。展開中の順位は不安定で、途中で手を入れると何が効いたのか分からなくなります。

Googleが勧める手順は、展開完了から1週間以上待つことです。そのうえでSearch Consoleで、更新前後の数字を比べます。Search Consoleとは、Googleが無料で提供する検索分析ツールのことです。小さな変動であれば、大きな手直しは要りません。

大きく下がった記事が見つかったら、原因の切り分けに進みます。手順は検索順位下落の診断7チェックと復旧手順で詳しく解説しています。

既存記事の「リフレッシュ」から始める

次に優先したいのは、すでに公開済みの記事を見直す作業です。

「この記事は本当に読者の役に立つか」「情報は最新か」「お客様が読んで価値を感じるか」。この3つの視点でチェックしましょう。

とくに効果的なのは、自社の実体験を追記することです。施工事例、お客様からよく受ける相談、スタッフが現場で学んだこと。こうした「自社にしか書けない情報」が、記事の価値を大きく高めます。

「自社ならではのデータ」を活用する

数字があるコンテンツは、信頼性が高まります。

例えば「当社では過去3年間で〇〇件の相談を受けてきました」「お客様アンケートでは〇%の方が〇〇と回答しています」。こうした自社データは、他のサイトには真似できない強みです。

独自データを記事に組み込むと、E-E-A-Tの4要素をまとめて底上げできます。一時的なバズではなく、長期的に資産となる記事づくりにも直結します。

ファクトチェックと情報の鮮度を保つ

AI検索(AIによる概要など)に引用されるには、要約されても正確さが保てる内容である必要があります。曖昧な表現や根拠のない主張は、引用されにくくなります。

記事内の統計データや制度の情報が古くなっていないか、定期的に確認する習慣をつけましょう。助成金・補助金の情報や業界動向は、鮮度がそのまま信頼性に影響します。

なお、SEOとGEO(生成AI検索での引用を目指す最適化)は、土台が共通しています。信頼できる一次情報と深い専門性は、どちらにも効く資産です。

まとめ

2026年のコアアップデートは、3月(3月27日〜4月8日)と5月(5月21日〜6月2日)の2回でした。Googleの説明はどちらも「関連性が高く満足度の高いコンテンツを表示するための定期的な更新」です。特定の手法を狙った更新ではありません。

中小企業にとって、これはむしろチャンスです。大手にはない「現場のリアルな声」「自社独自の事例」「担当者の実体験」は、どの更新でも評価の土台になるからです。

まずは既存記事を1本選び、自社ならではの情報を追記するところから始めてみましょう。短期的なバズではなく、信頼を積み重ねる「蓄積型の発信」が、検索でも選ばれ続けるサイトをつくります。順位がすでに下がっている場合は、診断と復旧の手順に沿って進めてください。

よくある質問

Q. 2026年のコアアップデートはいつ実施されましたか?
A. 2026年10月4日時点で2回です。3月版は3月27日〜4月8日、5月版は5月21日〜6月2日に展開されました。最新の状況は、GoogleのSearch Status Dashboardで確認できます。

Q. コアアップデートで順位が下がったら、すぐに記事を修正すべきですか?
A. 展開が完了するまでは様子を見ることをおすすめします。Googleは、完了後1週間以上待ってから分析するよう勧めています。そのうえで、大きく下がった記事から原因を切り分けて対応しましょう。

Q. コアアップデートとスパムアップデートは何が違いますか?
A. コアアップデートは、検索全体の評価の仕組みを広く見直す更新です。スパムアップデートは、スパムポリシー違反の検出を強める更新です。前者で下がっても違反とは限りませんが、後者の時期に下がった場合は手法の見直しが必要です。

Q. AIで書いた記事はすべてランキングが下がるのですか?
A. そうではありません。Googleは作り方より品質を重視すると説明しています。AIの下書きに、人の編集・ファクトチェック・独自の視点を加えた記事は問題ありません。順位操作を目的とした大量生成は、スパムポリシー違反になります。

Q. E-E-A-Tを高めるために、中小企業が今すぐできることは何ですか?
A. 自社の実体験や独自データを、既存記事に追記することから始めましょう。施工事例やお客様の声、現場で学んだ知見が効果的です。著者情報や会社情報を充実させることも、信頼性の向上につながります。

Q. 今後もコアアップデートは続くのですか?
A. はい。Googleは年に数回のコアアップデートを続けています。2024年は4回、2025年は3回でした。固定の日程はないため、更新に一喜一憂するより、読者に役立つ記事を改善し積み重ねる姿勢が長期の安定につながります。

【参考資料】

Google公式の情報

飯塚昭博

この記事の著者

飯塚 昭博

Akihiro Iitsuka

コントリ株式会社 代表取締役

青山学院大学卒業後、自動車会社にて年間180億円規模の設備調達を担当。中小企業経営者の想いに触れる中でその価値を伝えることに使命を感じ、2023年独立。経営者インタビューメディア「コントリ」を運営し、100社以上の経営者を取材。SEO・AI活用・発信設計を通じて中小企業の「伝わる発信」を支援している。

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