「Search Consoleのデータ、見方がよくわからない」。そんな声をよく耳にします。Googleが提供する無料ツール「Search Console」に、データ分析を手助けしてくれるAI機能が全ユーザーに開放されました。自然言語で調べたいことを入力するだけで、レポートの設定をAIが自動で行ってくれます。この記事では、新機能の正しい使い方と活用のコツをお伝えします。
そもそもSearch Consoleとは何か
Googleが無料で提供する分析ツール
Search Console(サーチコンソール)とは、Googleが無料で提供しているウェブサイトの分析ツールです。「自分のサイトがどんな検索キーワードで表示されているか」「ページに技術的な問題がないか」といった情報を確認できます。
多くの企業がホームページを持っていますが、「作って終わり」になっていることも少なくありません。Search Consoleを使えば、自社サイトが検索結果でどう評価されているかを数字で把握できます。ウェブ集客の第一歩として、ぜひ知っておきたいツールです。

データ分析のハードルが課題だった
Search ConsoleはGoogleアカウントがあれば無料で始められます。管理画面もシンプルなつくりで、「検索パフォーマンス」や「インデックス登録」など主要な情報にアクセスしやすくなっています。
ただし、パフォーマンスレポートを使いこなすには、フィルタ設定や比較条件の指定といった操作が必要でした。「モバイルからのアクセスだけに絞りたい」「先月と今月を比較したい」と思っても、どこをどう設定すればいいかわからない。今回のAI機能は、まさにその「設定の壁」を取り払ってくれるものです。
新機能「AI を活用した構成」で何が変わるのか
自然言語でレポート設定を指示できる
今回全ユーザーに開放された「AI を活用した構成」機能は、パフォーマンスレポートの設定をAIが代行してくれるものです。2025年12月にGoogleが発表し、当初は一部のユーザーにのみ提供されていました。
使い方はとてもシンプルです。パフォーマンスレポートのフィルタメニューから「AI を活用した構成」を選択すると、サイドパネルが開きます。そこに調べたいことを日本語で入力するだけです。
例えば、「先月と比較してトラフィックはどうなっているか?」と入力すると、AIが適切なフィルタや比較期間を自動で設定してくれます。手動でフィルタを一つずつ設定する手間がなくなるのが、この機能のポイントです。
以下の図で、従来の使い方と新機能の違いを確認してみましょう。
具体的にどんな指示ができるのか
AIに指示できる内容は、主に3つの領域に分かれます。
1つ目は「フィルタの適用」です。クエリ(検索キーワード)、ページ、国、デバイス、期間などの条件で、データを絞り込めます。例えば、「過去6か月間で、”スポーツ”という語を含むモバイル検索のクエリを表示して」と入力すれば、その条件に合ったフィルタをAIが提案してくれます。
2つ目は「比較の設定」です。「今期の”/blog”を含むページのトラフィックを昨年の同じ四半期と比較して」といった複雑な比較も、自然言語で指示するだけで設定できます。
3つ目は「指標の選択」です。クリック数、表示回数、平均CTR(クリック率)、平均掲載順位の4つの指標から、質問内容に応じて適切なものをAIが選んで表示してくれます。
以下の図で、指示できる3つの領域を整理してみましょう。
SEO初心者にこそ活用してほしい理由
SEOとは、検索エンジン最適化のことです。Googleで検索した時に自社サイトが上位に表示されるよう工夫する取り組みを指します。
SEOに詳しくない方にとって、パフォーマンスレポートのフィルタ設定は地味にハードルが高い作業でした。「正規表現」と呼ばれる特殊な記述が必要な場面もあり、調べたいことがあっても設定方法がわからず諦めてしまうケースも少なくありません。
AI機能を使えば、「”~する方法”や”~とは”を含むクエリを見せて」のように、やりたいことを言葉で伝えるだけで済みます。データ分析の専門知識がなくても、自社サイトの状況をさまざまな角度から確認できるようになるのが大きなメリットです。
注意しておきたいポイント
便利な機能ですが、いくつか注意点があります。
まず、AIが入力内容を正しく解釈できない場合があります。実際に、サンプルプロンプトを実行した際に不要な文字がフィルタに含まれてしまったケースも報告されています。AIが提案した設定は、「適用」ボタンを押す前に内容を確認しましょう。
また、この機能が対応しているのは「検索結果」のパフォーマンスレポートのみです。DiscoverやGoogleニュースのレポートには対応していません。テーブルのソートやデータのエクスポートといった操作もAIでは行えないため、あくまで「レポート設定の補助ツール」として活用するのが適切です。
明日からできる活用ステップ
まずはSearch Consoleにログインしてみる
すでにSearch Consoleを使っている方は、パフォーマンスレポートのフィルタメニューを確認してみてください。「AI を活用した構成」のボタンが表示されているはずです。
まだSearch Consoleを導入していない方は、Googleアカウントでログインし、自社サイトを登録するところから始めましょう。登録の手順はGoogleの公式ヘルプに詳しく記載されています。
「言葉で聞く」習慣をつけてみる
この機能の最大の価値は、データ分析のハードルを下げてくれることです。「先月と今月で、どのページのクリック数が変化したか?」「スマートフォンからの検索だけに絞って見たい」など、知りたいことをそのまま入力してみてください。
こうしたデータ確認の習慣を積み重ねることが、サイト改善の第一歩になります。一時的なアクセスアップを狙うのではなく、定期的にデータを確認し、改善を繰り返して信頼性の高いサイトを育てていく。この「蓄積型の発信」の考え方が、中小企業のウェブ戦略では特に重要です。
ログイン
レポートを開く
ことを入力
設定を確認
分析
まとめ
Search Consoleの「AI を活用した構成」機能は、パフォーマンスレポートの設定を自然言語で行える新しい仕組みです。フィルタの適用、期間の比較、指標の選択を、調べたいことを言葉で入力するだけでAIが代行してくれます。SEOに詳しくない方でも、データ分析に取り組みやすくなるのが大きな魅力です。まずは「先月と比較してトラフィックはどう?」のような、シンプルな質問から試してみてはいかがでしょうか。最後までお読みいただき、ありがとうございました。