ウェブサイトやブログで情報発信を始めると、つい気になるのがPV数(ページビュー数)です。数字が増えると嬉しいですし、減ると不安になる気持ちもよくわかります。
でも、PVが多い=成果が出ているとは限りません。月間1万PVあっても問い合わせがゼロなら、ビジネスにつながっていないのが現実です。この記事では、PVだけを追いかけることの落とし穴と、本当に注目すべき指標をご紹介します。
PVだけを追うと起きる3つの問題
煽りタイトルに走ってしまう
PV数を増やそうとすると、つい「衝撃の事実」「知らないと損する」といった煽り系のタイトルをつけたくなります。確かに一時的にアクセスは増えるかもしれません。
ただ、こうしたタイトルで集まる読者は、本当にあなたのサービスを必要としている人でしょうか。クリックされても中身を読まずに離脱されては、ビジネスチャンスは生まれません。長期的には企業の信頼性を下げることにもつながります。
届けたい人に届かない
バズを狙った記事は幅広い層の目に触れますが、それがあなたの顧客になる人とは限りません。むしろ興味本位で訪れた人ばかりで、実際にサービスを検討している層からは遠ざかってしまう可能性があります。
中小企業のコンテンツマーケティングでは、数より質が重要です。100人の興味本位の訪問者より、10人の真剣な検討者のほうが、はるかに価値があります。
数字に一喜一憂して疲弊する
毎日PV数をチェックして、増えた減ったで気持ちが揺れ動く。これでは継続的な発信が苦痛になってしまいます。
調査によると、コンテンツマーケティングで成果が見えるまで早くて3〜6ヶ月、競合が多い分野なら1〜2年かかるとされています。短期的な数字の変動に振り回されず、長い目で見る視点が必要です。
PVより注目したい5つの指標
滞在時間(ちゃんと読まれているか)
訪問者があなたの記事をどれだけの時間読んでいるかは、コンテンツの質を測る重要な指標です。業界によって異なりますが、一般的なウェブサイトでは平均2〜3分程度が目安とされています。
記事の内容にもよりますが、滞在時間が30秒以下なら、読者は求めている情報を見つけられずに離脱している可能性が高いでしょう。逆に3分以上じっくり読まれているなら、読者の関心を引く良質なコンテンツといえます。
スクロール率(最後まで見られているか)
どれだけの読者が記事を最後まで読んでくれているかを示すのがスクロール率です。滞在時間が長くても、記事の冒頭だけ読んで離脱されていたら改善の余地があります。
スクロール率と滞在時間を掛け合わせた「熟読率」という指標もあります。たとえば90%までスクロールされ、かつ滞在時間が十分にあれば、読者は記事をしっかり読んでくれたと判断できます。この指標が高いコンテンツは、読者にとって価値が高く、結果的にサイト全体の評価向上にもつながります。
問い合わせ・資料請求などのCV数
最終的にビジネスにつながる行動を起こしてくれた人の数が、コンバージョン数です。これが最も重要な指標といっても過言ではありません。
月間10,000PVで問い合わせ0件より、月間100PVで問い合わせ1件のほうが、ビジネスとしては成功しています。CVRが低い場合は、記事の内容やCTA(行動喚起)の配置を見直す必要があります。
指名検索の増加(社名やサービス名で検索されているか)
あなたの会社名やサービス名で検索されているか。これは発信によって認知度が高まっているかを測る指標です。
一般的なキーワードで検索されて訪問されるのも大切ですが、社名で直接検索されるようになれば、それはブランドへの関心や信頼が育っている証拠といえます。
商談時に「記事見ました」と言われる頻度
数値化しにくいですが、実は最も重要な指標かもしれません。商談の場で「御社のブログ記事を読んで」と言われる機会が増えているなら、発信は確実に成果につながっています。
定期的に発信内容を振り返り、継続的な接触が重要です。ある調査では、継続的な定期接触をした潜在客の多くが1年以内に商談につながるという結果も報告されています。営業担当者と情報を共有し、この声を記録しておくとよいでしょう。
御社の発信が「届けたい人に届いているか」を診断してみませんか。
本当のゴールを見失わない
発信の目的を再確認する
そもそも、なぜあなたは情報発信をしているのでしょうか。多くの企業にとって、本当の目的は「信頼構築」や「問い合わせ獲得」のはずです。
PV数はあくまで入口の指標でしかありません。目的地にたどり着くための道標として活用するのはいいですが、道標の数を増やすことが目的になってしまっては本末転倒です。
100PVでも1件の良質な問い合わせがあれば成功
中小企業のコンテンツマーケティングでは、大量のアクセスを集めることより、的確なターゲットに届けることが重要です。
月間100PVしかなくても、そこから1件の良質な問い合わせが生まれ、受注につながるなら、それは立派な成功といえます。自社のサービスの単価や商談期間を考えて、現実的な目標を設定しましょう。
数より「届いてほしい人に届いたか」
発信の本質は、困っている人に解決策を届けることです。不特定多数に読まれることより、本当に必要としている人の元に情報が届くことを目指しましょう。
ターゲットを明確にし、その人たちが抱える具体的な悩みに答えるコンテンツを作る。これが蓄積型の発信の基本です。一時的なバズではなく、長期的に価値を積み重ねる発信を心がけてください。
まとめ
PV数は確かにわかりやすい指標ですが、それだけで発信の成果を測るのは危険です。滞在時間やスクロール率、CV数、指名検索など、自社のゴールに合った指標を複数設定し、総合的に評価しましょう。
数字の奥には必ず「人」がいます。データを見るときも、その向こう側にいる読者の顔を想像してみてください。彼らの悩みに寄り添い、役立つ情報を届け続けることが、結果的にビジネスの成果につながります。焦らず、じっくりと信頼を積み重ねていきましょう。
御社の発信活動を診断してみませんか?
滞在時間・CV数・指名検索など、自社のゴールに合った指標を見つけ、
成果につながる発信に変えていきましょう。