2026年のGoogleコアアップデート|変動の傾向と中小企業の対応

2026.06.20
SEO・GEO対策

2026年は、Googleのコアアップデートが立て続けに行われた一年でした。3月と5月、二度の大きな変動に、頭を抱えた発信担当者も多いはずです。

順位が動くたびに不安になる。その気持ちは、よく分かります。けれども、変動には共通した理由があります。理由を読み解けば、次の備えが見えてきます。一過性の対策ではなく、長く効く土台づくりに目を向けたいところです。

この記事では、2026年に起きたコアアップデートを振り返ります。3月と5月の変化、そこから見える傾向、そして中小企業がとるべき対応までを、現場目線で整理してお伝えします。

2026年のGoogleコアアップデートの全体像

2026年は、コアアップデートが短い間隔で実施された年でした。まずは、いつ何が起きたのかという全体像をつかみましょう。基礎用語にも軽く触れておきます。

一年を通して見ると、変動の波には一貫した方向性がありました。場当たり的に順位が動いたわけではありません。Googleの評価軸が、はっきりと一つの方向へ進んでいます。

2026年のGoogleコアアップデート時系列

2026年
3月

大規模な順位変動

検索上位3位の約8割が入れ替わる大変動。直前のスパムアップデート完了から数日での展開でした。

2026年
5月

まとめ記事の淘汰

独自情報の薄いまとめ記事が大きく下落。一次情報を持つページは評価を維持し、明暗が分かれました。

傾向

AI検索時代の評価軸が鮮明に

「引用される情報源」になれるか。独自性と一次情報を重視する方向性が、はっきりと示されました。

2026年に実施された主なコアアップデート

2026年は、3月と5月にコアアップデートが展開されました。いずれも完了まで数日から2週間ほどかかり、その間は順位が安定しませんでした。

注目すべきは、その間隔の短さです。3月の余韻が冷めないうちに、5月の波が来た。立て続けの更新は、Googleが品質改善を急いでいる表れとも読めます。

この頻度は、発信担当者に一つの示唆を与えます。年に何度も来る変動を、その都度こわがっていては身が持ちません。大切なのは、波ごとに一喜一憂しない土台づくりです。

そもそもコアアップデートとは(基礎のおさらい)

コアアップデートとは、Googleが検索品質を全体的に見直す大規模な更新のことです。特定のサイトを罰するものではなく、評価基準そのものを底上げする仕組みです。

仕組みの詳しい解説は、基礎をまとめた別の記事に譲ります。ここでは「順位変動は相対評価の見直し」とだけ押さえておけば十分です。

つまり、順位が下がっても自社が罰せられたわけではありません。周囲との相対的な位置づけが変わっただけです。この前提を共有しておくと、以降の話が腹落ちしやすいはずです。

2026年3月コアアップデートで起きたこと

2026年最初の大きな変動が、3月のコアアップデートでした。順位の入れ替わりが大きく、多くのサイトが影響を受けています。その特徴を見ていきます。

3月の動きは、後に続く5月の前触れでもありました。何が評価され、何が落ちたのか。その輪郭を確認しておきましょう。

検索上位の顔ぶれが大きく入れ替わった

3月のアップデートでは、検索上位3位の約8割が入れ替わったとする分析が報告されています。これは、相当に大きな変動です。

長く上位を保っていたページが、一気に順位を下げる。そんな例が各所で見られたのです。安定していた検索結果が、根こそぎ動いた印象です。

ただし、すべてのサイトが下がったわけではありません。むしろ、これまで埋もれていた良質なページが浮上する場面も目立ちました。変動は、淘汰であると同時に、新しい書き手にとっての好機でもあります。

スパムアップデート直後の展開だった

もう一つの特徴が、タイミングです。3月のコアアップデートは、直前のスパムアップデート完了からわずか数日で展開されました。

スパムアップデートとは、規約違反の手法を取り締まる更新のことです。二つの更新が連続したことで、変動の幅はさらに広がっています。

短期間に二段階で評価が見直された格好です。だからこそ、3月の順位だけを見て一喜一憂するのは早計でした。展開が完全に落ち着くまで待つ。その忍耐が、正しい現状把握につながります。

2026年5月コアアップデートで起きたこと

3月に続き、5月にもコアアップデートが展開されました。ここでは、コンテンツの中身による明暗がいっそう鮮明になりました。生データから見えた事実をお伝えします。

5月の変動は、これからの発信の方向を指し示しています。何を作るべきか、その答えがはっきりと表れました。

2026年5月アップデートで分かれた明暗

順位を分けたのは、文章のうまさではなく中身の独自性でした

順位を落とした

独自情報の薄いまとめ記事

他サイトの情報を寄せ集めただけのページ。検索すれば見つかる内容のため、AIにも要約され、わざわざ読む理由が薄れました。

評価を保った

一次情報・実体験を持つページ

自社のデータや現場の声、実際に試した体験を盛り込んだページ。そこでしか得られない情報が、評価の維持につながりました。

「まとめ記事」が大きく順位を落とした

5月の生データ検証では、独自情報の薄い「まとめ記事」型のページが大きく順位を落としました。他サイトの情報を寄せ集めただけのページが、評価を下げたのです。

一方で、自社の一次情報や実体験を持つページは、評価を保っています。中身の独自性が、明暗をはっきり分けた格好です。

この差は、文章のうまさではありません。書かれている中身が、そこでしか得られないものかどうか。その一点に尽きます。技術より、素材。5月の結果は、そう語りかけてきます。

AI検索時代の評価軸が鮮明になった

この結果は、AI検索時代の評価軸を映しています。AIが要約できる情報は、わざわざ検索で読む理由が薄れます。だからこそ、AIには出せない独自の情報が選ばれます。

「引用される情報源になれるか」。2026年の変動は、この問いを私たちに突きつけました。表面をなぞる発信は、もう通用しません。

2026年の変動から見える3つの傾向

3月と5月の動きを並べると、2026年のGoogleが何を評価しているかが浮かび上がります。中小企業の発信に直結する3つの傾向に絞って整理します。

傾向をつかめば、対応は難しくありません。やみくもに動くのではなく、向かうべき方向を見定めましょう。

2026年の変動から見える3つの傾向

向かうべき方向は、はっきりと示されています

1

一次情報と実体験の重視

自社で集めたデータや現場の声を語れるページが、評価を伸ばしています。借りものの知識では差がつきません。

2

AIに引用される情報源

AI検索が要約の引用元に選ぶのは、独自データや専門的な見解。引用される情報を持つことが強みになります。

3

薄いまとめ記事の淘汰

検索すれば見つかる情報の寄せ集めは価値を認められにくく、一本の深さで勝負する流れが強まっています。

一次情報と実体験がますます重視される

最も明確な傾向が、一次情報の重視です。一次情報とは、自社で集めたデータや現場の声など、他にはない元情報のことです。例えば、自社の利用者アンケートが当てはまります。

書き手が実際に体験したこと。それを語れるページが、評価を伸ばしています。借りものの知識では、もはや差がつきません。

例えば、同じ「導入手順」を解説するにも、実際に使った人の一言は重みが違います。つまずいた点、工夫した点、現場ならではの注意。そうした生の声が、読者にもAIにも響きます。

AIに引用される情報源が選ばれる

次に、AIに引用される存在になれるかという軸です。AI検索は、信頼できる情報源を要約して答えます。その引用元に選ばれることが、新しい露出の形と言えます。

独自データや専門的な見解は、AIが頼りにする素材です。引用される情報を持つことが、これからの強みになっていきます。

見方を変えれば、これは中小企業への追い風です。大手と物量で張り合う必要はありません。自社の現場にしかない一次情報こそ、AIに選ばれる切り札です。

薄いまとめ記事が淘汰されていく

三つ目は、薄いまとめ記事の淘汰です。検索すれば見つかる情報を並べただけのページは、価値を認められにくくなりました。

量で押す時代は、静かに終わりつつあります。一本の深さで勝負する。中小企業にとっては、むしろ追い風と言える変化です。

記事の本数を競っても、大手にはかないません。けれど、一本の濃さでなら勝てます。現場を知る当事者だからこそ書ける深掘りに、勝機があるのです。

中小企業が2026年のアップデートにどう備えるか

傾向が分かれば、打ち手はおのずと決まってきます。人手の限られる中小企業でも実践できる、3つの備えをお伝えします。どれも今日から始められます。

大切なのは、特別な裏技ではありません。地に足のついた取り組みを、淡々と続けることです。

中小企業が次のアップデートに備える3つの行動

どれも今日から始められます。チェックして取りかかりましょう

特別な裏技より、地に足のついた継続が最大の備えです

自社の一次情報を棚卸しする

まずは、社内に眠る一次情報を探しましょう。顧客の声、現場の数字、よく聞かれる質問。どれも他社にはない財産です。

これらを記事に織り込むだけで、独自性は一気に高まります。手元の素材を見直すことが、最初の一歩です。

難しく考える必要はありません。営業がよく受ける質問を一つ、丁寧に記事化する。それだけでも、検索する人の役に立つ一次情報になります。素材は、すでに社内にあります。

判断の基準は、一つだけ。「この内容は、自分たちだから書けるか」。その答えがイエスなら、2026年以降のアップデートにも揺らがない記事へ近づいています。

専門テーマを蓄積で深掘る

次に、専門領域を一つ決めて掘り続けます。あれもこれもと広げず、自社の強みが活きるテーマに絞ります。

蓄積型発信とは、一過性の話題ではなく、資産として残る情報を積み上げる考え方です。深く掘ったテーマは、更新の波が来ても揺らぎません。

一つの領域を、基礎から応用、よくある失敗まで網羅していく。そうしたサイトは、Googleから「この分野に詳しい場所」と認識されていきます。広く浅くより、狭く深く。これが2026年以降の発信の合言葉です。

公式情報で事実を確認する習慣を持つ

最後に、情報源を見極める習慣です。アップデートの噂が流れると、SNSは騒がしくなります。そんなときこそ、Google検索セントラルの公式情報で事実を確かめましょう。

一次情報にあたる癖は、発信の精度も高めます。不確かな情報に振り回されず、落ち着いて判断できます。

アップデートのたびに、真偽の怪しい対策法が出回ります。鵜呑みにすれば、かえって遠回りです。公式の一次情報という拠りどころを持つことが、無駄な施策を防ぐ盾になってくれます。

次のコアアップデートに向けて今やること

コアアップデートは、これからも定期的にやってきます。次の波に振り回されないために、今のうちにやっておきたいことを確認しましょう。

備えがあれば、変動は怖くありません。むしろ、自社の発信を見直す機会に変えていけます。

2026年の二度の変動も、振り返れば学びの宝庫でした。何が評価され、何が消えたのか。その教訓を次に生かせる人だけが、波を味方につけられます。

順位が下がったときの落ち着いた初動

もし順位が下がっても、慌てて記事を消さないでください。コアアップデートは相対評価の見直しのため、回復は次回更新で判断されます。

まずは質の低いページを棚卸しし、読者起点で記事を磨く。その淡々とした対応こそ、結局は最短の回復ルートです。

サーチコンソールで、表示回数の推移を見るのも有効です。順位という結果だけでなく、その手前の表示回数に目を向ける。回復の兆しは、たいていそこに先に表れます。

続けることが最大の備えになる

最後に、何より大切なのは続けることです。一度のバズより、十本の積み重ね。回し続けた発信だけが、資産として残ります。

2026年の変動は、独自性と継続の価値を改めて教えてくれました。自社にしか書けない情報を、こつこつと積み上げる。それが、次のアップデートに揺るがない一番の備えになります。

飯塚昭博

この記事の著者

飯塚 昭博

Akihiro Iitsuka

コントリ株式会社 代表取締役

青山学院大学卒業後、自動車会社にて年間180億円規模の設備調達を担当。中小企業経営者の想いに触れる中でその価値を伝えることに使命を感じ、2023年独立。経営者インタビューメディア「コントリ」を運営し、100社以上の経営者を取材。SEO・AI活用・発信設計を通じて中小企業の「伝わる発信」を支援している。

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