本文へ移動
発信のはじめ方

ゼロクリック検索の対策|AI Overviewで流入が減る理由と中小企業の打ち手

「順位は上位なのに、検索からの流入が増えない」。多くの企業様が、いまこのお困りごとを抱えています。原因の一つが、検索結果の画面だけで答えが完結する「ゼロクリック検索」の広がりです。

結論から言うと、ゼロクリック時代の打ち手は5つに集約されます。既存記事を引用される形に直す、一次情報を足す、指名検索を育てる、直接届く経路を持つ、計測指標を入れ替える、の5つです。クリック数の減少は止められなくても、商談につながる流入と信頼は積み上げられます。

この記事では、ゼロクリックの基本、流入が減る構造、5つの打ち手、避けたい失敗の順に整理します。AI検索対策の全体像はAI検索対策の総合ガイドで解説しています。本記事は「流入が減る仕組みと打ち手」に絞ります。

ゼロクリック検索とは|検索結果で答えが完結する状態

検索結果が「答えの終点」になっている

ゼロクリック検索とは、検索結果のページで答えが得られ、どのサイトもクリックされずに検索が終わる状態のことです。例えば「東京タワー 高さ」と調べると、検索画面に「333m」と表示され、サイトを開かずに用が済みます。

答えを画面上に出す仕組みは、主に3つあります。1つ目は強調スニペットです。強調スニペットとは、質問への答えを特定ページから抜き出して最上部に表示する機能のことです。2つ目はナレッジパネルで、人物・会社・場所などの要約を検索結果の横に表示します。3つ目が、生成AIが複数のサイトをまとめて回答するAI Overviews(AIによる概要)です。

ゼロクリックが増えた3つの背景

ゼロクリック検索が増えた背景は、検索エンジンの機能拡張、ユーザーの時短志向、スマホ中心の検索行動の3つです。いずれも以前から続く流れですが、AI Overviewsの登場で一気に加速しました。

検索エンジン側は、強調スニペットやナレッジパネルで「検索結果の中で答える」方向に進化してきました。ユーザー側でも「答えだけ知りたい」というニーズが強まっています。画面の小さいスマホでは、サイトに移動するより検索画面の即答のほうが快適です。この3つが重なり、情報を調べる検索ほどクリックが起きにくくなっています。

数字で見るゼロクリックの現状

ゼロクリックの広がりは、海外・国内の複数の調査で確認されています。主な数字を、出典と時期をそろえて一覧にしました。

ゼロクリック検索・AI Overviewに関する主な調査

指標 数字 出典・時期
クリックなしで終わる検索の割合(米国/EU) 58.5%/59.7% SparkToro・Datos(2024年7月公表)
検索1,000回のうち、Google以外のサイトへ届くクリック(米国) 374回 SparkToro・Datos(2024年7月公表)
AI要約が表示された検索の割合 18% Pew Research Center(2025年3月の利用データ)
通常の検索結果のクリック率(AI要約なし→あり) 15%→8% Pew Research Center(2025年7月公表)
AI要約の中の引用リンクがクリックされた割合 1% Pew Research Center(2025年7月公表)
AI Overview表示時の検索1位のクリック率の低下 58%低下 Ahrefs(2025年12月データ・2026年2月公表)
検索結果画面だけで検索を終えることがある人(国内) 63.2% サイバーエージェント(2025年10月調査)
AI Overviewの影響で自然検索の流入が減ったと答えた担当者(国内) 61.9% キーワードマーケティング(2025年5月調査)

※各調査の対象・期間・定義は異なります。傾向をつかむための目安としてご覧ください。

国内でも同じ流れが進んでいます。サイバーエージェントが全国9,278人に行った調査があります。10代では73.6%が、検索結果画面だけで検索を終えることがあると答えました。若い世代ほど、検索画面で用を済ませる行動が当たり前になっています。

AI Overviewで検索流入が減る構造

AI Overviewsとは

AI Overviewsとは、Googleの検索結果の上部に表示される、AIが生成した要約回答のことです。以前は「SGE(Search Generative Experience)」と呼ばれていた機能です。日本では2024年8月に提供が始まりました。

例えば「副業 始め方」と調べると、複数サイトの内容をまとめた答えが最上部に表示されます。ユーザーには便利な一方、リンクを開かなくても答えがわかるため、個々のサイトへの訪問は減りやすくなります。

クリック率への影響は大きい

Pew Research Centerの調査では、AI要約が表示された検索で通常の検索結果がクリックされた割合は8%でした。表示されない検索の15%と比べ、ほぼ半分です。要約の中の引用リンクがクリックされたのは、わずか1%にとどまりました。

Ahrefsは30万キーワードを分析しました。AI Overviewが表示される検索では、1位ページのクリック率が58%低下しています。「上位に表示されていれば人が来る」という前提は、情報を調べる検索では成り立ちにくくなりました。

一方でGoogleは、検索からサイトへのクリック総数は前年とほぼ変わらないと説明しています。すぐに戻らない「質の高いクリック」は、むしろ増えているとしています(Google公式ブログ 2025年8月)。つまり、クリックは「量が減り、質が上がる」方向に変わっていると捉えるのが実態に近い見方です。

順位1位なのに流入が減るのはなぜか

順位1位でも流入が減るのは、AI Overviews・強調スニペット・関連する質問などが検索結果の上部を占めるためです。1位のリンクは画面の下に押し下げられます。ユーザーが上部の要約を読んで「だいたい分かった」と判断すれば、1位のページは開かれません。

これは、ユーザーが自社サイトを「選ばなくなった」のではありません。「クリックする必要がなくなった」という構造の変化です。だからこそ、順位だけを追う対策では流入は戻りにくくなっています。

影響を受けやすい記事・受けにくい記事

ゼロクリックの影響は、すべての記事に一律にかかるわけではありません。AIが短く要約できるテーマほど影響が大きく、他では手に入らない情報ほど影響は小さくなります。

記事タイプ別に見たゼロクリックの影響度

記事タイプ 影響度 主な理由
用語解説・基礎知識(「○○とは」) 大 AIが短く要約でき、検索結果の画面で答えが完結しやすい
一般的なハウツー・相場情報 中 概要は要約されるが、詳しい手順や条件は記事まで読まれやすい
体験談・事例・独自調査・専門家の見解 小 AIが代わりに答えにくく、原文を読む理由が残る
予約・購入・問い合わせなど行動を完結させるページ 小 サイト上で手続きする必要があり、要約では用が済まない

用語解説の記事を捨てる必要はありません。体験談や独自データ、実際の質問に答えるFAQを足し、「引用される解説記事」に育て直す視点が大切です。

集客の経路が「AI引用→指名検索→訪問」に変わる

問い合わせに至る経路も変わってきました。以前は「検索→記事→問い合わせ」という3段階が中心でした。いまは「AIの回答で社名を知る→後日、社名で検索する→サイトを訪れる→問い合わせる」という多段の経路が増えています。

この変化を前提にすると、追うべき数字も変わります。記事の閲覧数だけでなく、社名で検索された回数や、直接サイトを訪れた数が重要になります。具体的な計測方法は、後半の打ち手5で整理します。

危機に見える変化の、もう一つの側面

AI経由のユーザーは質が高い

クリック数が減っているという事実だけを見ると暗くなりますが、実はもう一つのデータがあります。AI検索を経由してサイトを訪れたユーザーは、転換率(問い合わせや申込みに至る割合)が高い傾向があります。Ahrefsが自社サイトを分析した結果があります。訪問全体の0.5%にすぎないAI検索経由の訪問者が、新規登録の12.1%を占めていました。転換率に直すと、従来の検索訪問者の23倍です(2025年6月公表)。あくまで1社のデータですが、「数より質」への変化を示す例として参考になります。

つまり、来る人の数は減っても、来た人の「本気度」が格段に上がっているということです。AI検索で調べ物をする人は、すでにある程度知識を得た状態で情報を探しています。そのような人が「この記事は信頼できる」と判断してクリックしてきた場合、成約につながりやすいのは自然なことです。

引用されることが新しい「上位表示」

ゼロクリック時代には、記事の価値を測る物差しも変わります。かつての目標は「検索順位1位」でした。いまは「AI Overviewsや対話型AIに、信頼できる情報源として引用されるか」が問われています。

Googleは、AI Overviewsに表示されるための特別な対策は不要だと公式に案内しています。前提は、通常の検索で評価されるページであることです。AIは一つの質問を関連する複数の質問に分けて調べ、回答を組み立てます。この仕組みを「クエリファンアウト」と呼びます。さまざまな切り口で質問に答えている記事ほど、引用の候補に入りやすくなります。

ブランド名が「語られている」会社が選ばれる

AIの回答の中に社名が出てくれば、クリックされなくても「この会社の名前を見た」という認知が生まれます。それが後日の指名検索や問い合わせにつながります。ここで鍵になるのが、サイテーションです。

サイテーションとは、リンクの有無にかかわらず、自社の社名や商品名がWeb上のさまざまな場所で言及されている状態のことです。例えば、地域のニュースサイトに会社名が載る、SNSでサービスの感想が投稿される、といった状態です。業界メディアのインタビューに代表が登場することも含まれます。

さまざまな文脈で名前が語られている会社ほど、検索エンジンやAIにとって「実在し、信頼できる存在」と判断する材料が増えます。自社サイトの外で名前が語られる機会を増やすことも、ゼロクリック時代の大切な発信です。

Googleに頼らないオーディエンス資産とは

「プッシュ型」チャネルの価値が再評価されている

ゼロクリック対策として最も有効なのは、Googleを経由しなくてもつながれる「オーディエンス資産」の構築です。オーディエンス資産とは、自分からメッセージを届けられる読者・フォロワーの集まりのことです。

具体的には、メールマガジン、LINE公式アカウント、プッシュ通知、SNSのフォロワーなどが該当します。これらは検索エンジンのアルゴリズム変更の影響を受けにくく、一度構築すれば長期にわたって機能する資産になります。検索流入に頼りきった発信から、「届けたい相手に直接届く仕組み」への転換が、今まさに求められています。

蓄積型発信との深いつながり

実はこのオーディエンス資産の考え方は、蓄積型発信の核心と完全に重なります。蓄積型発信とは、一時的なバズを狙うのではなく、長期にわたって価値を積み重ねていく発信の考え方です。

記事を読んでくれた人がメルマガに登録し、そのメルマガを通じて新しいコンテンツを届け、信頼を積み重ねていく。このサイクルはGoogleのアルゴリズム変更に左右されません。だからこそ、特定のプラットフォームに依存しない発信の仕組みを今から作ることが大切です。

中小企業がゼロクリック時代に取り組む5つの打ち手

ゼロクリック時代の打ち手は、次の5つです。すべてを同時に始める必要はありません。自社の見込み客がどう検索しているかを見ながら、手をつけやすいものから進めます。

ゼロクリック時代の5つの打ち手と着手の目安

打ち手 最初の一歩 目安
1. 既存記事を引用される形に直す 流入の多い記事3〜5本の冒頭とFAQを見直す 1か月
2. 一次情報・独自データを足す 現場の数字や事例を1記事に1つ入れる 継続
3. 指名検索とサイテーションを育てる 社名・サービス名の表記をそろえ、外部に出る機会を作る 3か月〜
4. 直接届く経路を持つ メルマガかLINE公式アカウントを月2回から始める 3か月
5. 計測指標を入れ替える Search Consoleで社名の検索回数を月次で記録する 1か月

※目安は中小企業が無理なく進める場合の参考です。

打ち手1:既存記事を「AIに引用されやすい形」に直す

最初に取り組みやすいのが、既存記事の手直しです。ポイントは、結論ファースト、FAQ、専門用語の解説の3つです。

結論ファーストとは、各見出しの最初の数行で質問への答えを言い切る書き方のことです。AIは答えが明確な部分を抜き出しやすく、背景説明や挨拶から始まる記事は引用されにくくなります。FAQは、実際にお客様から受けた質問とその答えを、文脈がなくても通じる形で書きます。

新しく書くより、すでに流入のある記事を直すほうが効果を確かめやすくなります。まずは3〜5本を直し、AIの回答に引用されるかを観察してから広げると安全です。書き方の詳細はAIに引用される記事の書き方で解説しています。

打ち手2:一次情報・独自データを組み込む

一次情報とは、自社で集めたデータや現場で見た事実など、他では手に入らない情報のことです。一般的な解説は他社の記事と差がつきにくく、AIの要約に吸収されて終わります。一次情報は要約で代わりがきかないため、引用元として選ばれやすくなります。

中小企業が出しやすい一次情報は、次の4種類です。

  • お客様対応で得た現場の知見(よく受ける質問、つまずきやすい点)
  • お客様アンケートや社内アンケートの集計結果
  • 施工・納品・支援の事例と、その数字
  • 代表者や現場担当者の体験談・失敗談

あわせて、誰が書いたかを示すことも大切です。著者のプロフィールや実績、記事の更新日を明記すると、読者にもAIにも信頼の手がかりが伝わります。

打ち手3:指名検索とサイテーションを育てる

指名検索とは、社名・サービス名・人名で検索されることです。例えば「ハッシンラボ」と名前で調べる検索がこれにあたります。名前で探す人は、AIの要約で用を済ませずにサイトを訪れやすいため、ゼロクリック時代の中核となる資産です。

指名検索を増やす土台は、自社サイトの外で名前が語られる機会、つまりサイテーションです。中小企業でも取り組みやすい方法は、次の3つです。

  • プレスリリースの配信:新サービス・受賞・地域活動などを、小さな話題でも定期的に配信する
  • SNSでの継続発信:一時的な話題づくりではなく、お客様の悩みに答える投稿を続ける
  • 外部メディアへの登場:業界ウェビナーへの登壇、商工会のセミナー講師、経営者インタビューへの出演など

AI Overviewsの中に社名が表示されるだけでも、認知は少しずつ積み上がります。指名検索を増やす具体的な手順は指名検索を増やす方法にまとめています。

打ち手4:メールマガジン・LINEで直接届く経路を持つ

検索に頼らずに読者と直接つながるための第一歩として、メールマガジンやLINE公式アカウントの配信を始めることをお勧めします。いきなり大規模な仕組みを作る必要はありません。

月に2〜4回、自社のノウハウや業界の最新情報を届けるだけで十分です。継続することで「この情報源は信頼できる」という認識が読者の中に育まれ、それが問い合わせや契約につながる流れができてきます。これはGoogleのアルゴリズムがどれだけ変わっても影響を受けない、真の意味での「蓄積型発信」です。


FLOW

蓄積型発信の実践フロー
1


コンテンツ公開
ブログ・SNS・動画など
ノウハウや業界情報を
継続的に発信する

2


メルマガ・LINE配信
月2〜4回、読者へ
直接ノウハウや
最新情報をお届け

3


読者との信頼構築
継続発信で「信頼できる
情報源」として
認識される

4


問い合わせ・契約
信頼の積み重ねが
自然な形で成果へと
つながる


Googleに左右されない「蓄積型発信」の実現
アルゴリズムの変動を受けず、読者との直接的なつながりから継続的な成果を生み出す仕組みへ

このフローは一度完成すれば継続的に機能します。月2〜4回の発信を継続することで、読者の中に「信頼できる情報源」としての認識が蓄積され、自然な問い合わせ・契約へとつながります。

よく読まれている記事の中に、メルマガやLINEの登録先を置いておきます。検索から来た読者との関係を、次の接点につなげられます。最初はメルマガかLINEのどちらか1つに絞ると、無理なく続けられます。

打ち手5:計測指標を入れ替える

ゼロクリック時代には、セッション数だけを見ていると判断を誤ります。流入の総量が減っても、商談につながる読者が増えていれば事業としては前進しているからです。主に見る数字を、次のように入れ替えます。

ゼロクリック時代に見直したい指標

これまでの指標 これから重視する指標 見る場所
セッション数 社名・サービス名での検索回数 Search Consoleの検索クエリ
検索経由の閲覧数 直接の訪問数(参照元なし) GA4の集客レポート
記事の閲覧数 メルマガ・LINEの登録数、問い合わせ数 配信ツール・問い合わせ記録

Googleの案内では、AI OverviewsやAIモードの表示とクリックは、Search Consoleの検索パフォーマンスに含まれます。検索タイプ「ウェブ」の数字に合算される形です。AIからの分だけを切り出して見ることはできないため、社名の検索回数や問い合わせ数と組み合わせて、月ごとの推移で判断します。

ゼロクリック対策でやってはいけない3つの失敗

ゼロクリック対策は、方向を誤るとサイト全体の評価を下げることがあります。現場で起きがちな失敗を3つ整理します。

失敗1:強調スニペット狙いの薄い記事を量産する

質問と短い答えを並べただけの記事を大量に公開するパターンです。一時的に検索結果の上部に表示されることはあっても、中身の薄いページが増えるとサイト全体の評価が下がりかねません。後から大量に削除する手戻りを考えると、最初から一次情報を含む記事を丁寧に積み上げるほうが結果的に効率的です。

失敗2:AI対策と通常のSEOを別々に運用する

GEOとは、Generative Engine Optimizationの略で、生成AIの回答に引用されるための最適化のことです。GEOとSEOを別の担当や別の記事で進めると、発信の方針が分かれてしまいます。結論ファースト、FAQ、一次情報、著者情報の明記は、SEOとGEOの両方に効く書き方です。1本の記事の中で両方を満たす運用が現実的です。

失敗3:流入数だけを追い、質を犠牲にする

ゼロクリック時代に最も避けたいのが、流入数の回復だけを目標にすることです。薄い記事で増やした訪問は商談につながりにくく、かえって問い合わせ率を下げます。打ち手5の指標に切り替え、「来た人が次の行動を起こしているか」で判断します。

まとめ

ゼロクリック検索の広がりで、「検索上位を取れば人が来る」という前提は変わりました。米国では検索の58.5%がクリックなしで終わります(SparkToro・Datos 2024年)。AI要約が出ると、クリック率はほぼ半分です(Pew Research Center 2025年)。

ただし、発信の価値がなくなったわけではありません。AI検索から来る人は目的がはっきりしており、引用される記事や、名前で探される会社は選ばれ続けます。打ち手は、既存記事の手直し、一次情報、指名検索とサイテーション、直接届く経路、指標の入れ替えの5つです。

「記事の閲覧数を増やす」から「信頼を蓄積する」へ。一時的なバズではなく、企業の資産として積み上がる蓄積型発信が、ゼロクリック時代の土台になります。まずは流入の多い記事を3本選び、冒頭とFAQを見直すところから一緒に始めてみましょう。

よくある質問

Q. AI OverviewsやAI検索が普及すると、ブログやコラム記事は書く意味がなくなりますか?
A. 意味がなくなるわけではありません。AI検索に引用されるためには、信頼性の高い情報源であることが必要で、良質なコンテンツの積み重ねがその基盤になります。むしろ「AIに引用される記事」を意識して書くことで、新しい形の集客につながります。

Q. ゼロクリック時代において、SEOはもう不要ですか?
A. SEOは引き続き重要ですが、目標が変わります。検索順位だけでなく、AI Overviewsへの引用、FAQへの掲載、ブランドの認知拡大なども成果として捉える視点が必要です。SEOの基盤があるコンテンツほど、AIにも引用されやすい傾向があります。

Q. AI Overviewsに引用されると、サイトへの流入は来ますか?
A. 引用元のリンクが表示されるため、クリックの可能性は残ります。ただしPew Research Centerの調査では、要約内のリンクがクリックされたのは1%でした。流入そのものより、社名を知ってもらい、後日の指名検索につなげる入り口と捉えるのが現実的です。

Q. 強調スニペットとAI Overviewsはどう違いますか?
A. 強調スニペットは、特定の1ページの文章を抜き出して表示する機能です。AI Overviewsは、生成AIが複数のサイトの情報をまとめて回答を作る機能です。検索結果に「AIによる概要」と表示されていれば、AI Overviewsです。

Q. 自社サイトの流入減がAI Overviewのせいか、どう確かめればよいですか?
A. Search Consoleで、表示回数が保たれているのにクリック数とクリック率だけが下がっている検索語を探します。「○○とは」のような情報を調べる検索語に集中していれば、ゼロクリックの影響を受けている可能性が高いと判断できます。

Q. メールマガジンを始めるとしたら、まず何をすればいいですか?
A. まずは既存のお客様や名刺交換をした方のリストを整理することから始めましょう。配信ツール(例:Mailchimp、配配メール、LステップなどのLINE配信ツール)を選んで登録し、月2回程度の配信からスタートするのがお勧めです。最初から完璧を目指さず、継続することが最も大切です。

Q. 「AI検索経由のユーザーの転換率が高い」とはどういう意味ですか?
A. 転換率とは、訪問者のうち問い合わせや購入などの行動を取った人の割合のことです。AI検索で調べる人は目的意識が明確なため、サイトを訪問した際に問い合わせや購入につながりやすい傾向があります。数は少なくても、質の高いアクセスを生みやすいということです。

Q. 中小企業がゼロクリック対策として最初に取り組むべきことは何ですか?
A. まずは流入の多い既存記事を3〜5本選び、冒頭で結論を言い切る形とFAQを整えることをお勧めします。あわせて、メルマガかLINE公式アカウントのどちらか1つで、読者に直接届く経路を作り始めます。効果を確かめてから、対象の記事を広げていくと無理がありません。

【参考資料・調査データ出典】

調査・統計データ

Google公式情報

飯塚昭博

この記事の著者

飯塚 昭博

Akihiro Iitsuka

コントリ株式会社 代表取締役

青山学院大学卒業後、自動車会社にて年間180億円規模の設備調達を担当。中小企業経営者の想いに触れる中でその価値を伝えることに使命を感じ、2023年独立。経営者インタビューメディア「コントリ」を運営し、100社以上の経営者を取材。SEO・AI活用・発信設計を通じて中小企業の「伝わる発信」を支援している。

この記事をシェアする