YouTubeに「Hype(ハイプ)」という新しい応援機能が登場しました。登録者数50万人未満のチャンネルであれば、視聴者からの応援(ハイプ)がそのまま露出拡大につながる仕組みです。アルゴリズムに頼らずコミュニティの熱量でトレンドに入れるこの機能は、中小企業がYouTubeを活用する大きなチャンスになります。この記事では、Hype機能の仕組みから中小企業が今すぐ取り入れられる運用方法まで、わかりやすく解説します。
YouTube「Hype」とはどんな機能なのか
YouTube「Hype(ハイプ)」とは、視聴者が気に入った動画を応援することで、その動画がランキングに載りやすくなる機能です。従来の「高評価(いいね)ボタン」よりも強力な応援の仕組みとして、2025年8月27日に日本でも正式にスタートしました。
「いいね」との違いは何か
「高評価(いいね)」はアルゴリズムへの影響という形で間接的に動画を後押しします。一方、「Hype」はポイントとしてスコアに直接加算され、国別のランキング(上位100位)に動画が掲載される仕組みです。
つまり、Hyped(ハイプされた)動画は通常の検索やおすすめとは別の「専用枠」に表示されます。「今、視聴者から熱く支持されている動画」として、新しい視聴者の目に届きやすくなります。
視聴者はどうやって使うのか
視聴者はYouTubeのモバイルアプリ(スマートフォン)から操作します。動画公開から7日以内の長尺動画に限り、1週間に3回まで無料でHypeを送れます。毎週月曜日の0時にリセットされるので、視聴者は「今週どの動画を応援するか」を真剣に選ぶことになります。
小規模チャンネルほど有利になる仕組みとは
Hype機能の最大の特徴は、チャンネルの登録者数が少ないほど多くのポイントが付与される「小規模ボーナス」です。登録者数が少ないチャンネルは1回のHypeで大きなスコアを得られます。
具体的には、YouTubeの公式ヘルプによると、登録者500人のチャンネルが1回ハイプされると7,500ポイントが付与されるのに対し、登録者50万人のチャンネルへのHypeは50ポイントにとどまります。この差は約150倍で、小さなチャンネルほど一人ひとりの応援がランキングに直結します。
対象チャンネルの条件を確認しよう
Hype機能を活用できるチャンネルには一定の条件があります。チャンネルの収益化プログラムである「YouTubeパートナープログラム(YPP)」に参加していること、そして登録者数が500人から50万人の範囲内であることが必要です。
動画側の条件としては、公開から7日以内の通常の長尺動画(ショート動画やライブ配信は対象外)である必要があります。条件を満たしていれば、チャンネルは自動的にHype機能が有効になります。
ランキング入りで得られる露出とは
ランキング上位に入ると、YouTubeの「探索(Explore)」セクション内のトップ100に表示されます。これは普段の検索やおすすめには出てこない専用枠です。動画に「Hyped」バッジが付くこともあり、視覚的な注目度も上がります。
アルゴリズムだけでなく、コミュニティの熱量が露出を決める新しい仕組みです。中小企業チャンネルにとっては、既存顧客やファンの応援がそのまま新規視聴者獲得につながる可能性があります。
中小企業が今すぐ取り入れられる運用設計
Hype機能を最大限に活かすには、動画公開直後の「最初の7日間」に集中してHypeを集める運用が重要です。公開初日から視聴者に働きかける設計を整えておきましょう。
既存顧客やファンへの声がけを仕組みにする
Hypeを集める最も効果的な方法は、すでに自社を信頼してくれているお客様や既存フォロワーへの声がけです。動画の概要欄、固定コメント、SNSの投稿などに「Hypeで応援してください」という呼びかけを入れましょう。
メルマガやLINE公式アカウントを持っている場合は、動画公開のタイミングに合わせてHypeのお願いを送るのも効果的です。既存顧客との関係を発信の力に変える、まさに蓄積型の運用です。
週のリセットタイミングを意識した公開設計
視聴者のHype回数は毎週月曜日にリセットされます。このリセットのタイミングを意識して、月曜日か火曜日に動画を公開すると、視聴者が新鮮なHype回数を持った状態で応援しやすくなります。
また、公開直後にSNSやメールで告知し、7日間の応援期間を最大限に使い切る設計が理想です。初動のHype数を増やすほどランキング入りに近づき、新規視聴者への露出につながります。
動画内にもHype依頼を組み込む
動画の終盤に「Hype(ハイプ)で応援いただけると励みになります」と一言入れることも有効です。高評価ボタンへの言及と同様に、視聴者への自然な行動喚起として取り入れましょう。
Hypeボタンの存在自体をまだ知らない視聴者も多いため、「スマートフォンアプリのハイプボタンから応援できます」と具体的に説明すると、実際にHypeしてもらいやすくなります。
まとめ
YouTube「Hype(ハイプ)」は、2025年8月から日本でも利用できるようになった新しい応援機能です。登録者数50万人未満のチャンネルを対象に、視聴者のハイプがポイントとなりランキングに反映される仕組みで、小規模チャンネルほど1回の応援が大きな効果をもたらします。
中小企業のYouTubeチャンネルにとって、これはアルゴリズムに左右されずに露出を広げられる貴重な機会です。既存顧客やファンへのHype依頼を動画公開の運用フローに組み込むことで、熱量ある発信を継続的な資産に変えることができます。まずは動画概要欄や固定コメントへのHype依頼文の追記から、今日の投稿に取り入れてみてください。
よくある質問
Q. YouTube「Hype」機能はどんなチャンネルが使えますか? A. YouTubeパートナープログラム(YPP)に参加していて、登録者数が500人から50万人の範囲内のチャンネルが対象です。また、Hypeを受けられる動画は公開から7日以内の長尺動画に限られます。ショート動画やライブ配信中の動画はHypeの対象外です。
Q. 視聴者は何回Hypeできますか? A. 視聴者は1週間に最大3回まで無料でHypeを送ることができます。毎週月曜日の深夜0時にリセットされるので、週ごとに応援したい動画を選ぶことができます。同じ動画に3回送ることも、別々の動画に1回ずつ送ることもできます。
Q. Hyped(ハイプ)された動画はどこに表示されますか? A. Hyped(ハイプ)ポイントが多い動画は、YouTubeの「探索(Explore)」セクション内の国別トップ100ランキングに掲載されます。通常のおすすめや検索結果とは別の専用枠で、新しい視聴者に発見してもらいやすくなります。
Q. 登録者数が少ないチャンネルほど有利なのはなぜですか? A. YouTubeが設定した「小規模ボーナス」の仕組みにより、登録者数が少ないチャンネルほど1回のHypeで付与されるポイントが多くなっています。これはまだ知られていない優れたコンテンツを発見しやすくするための設計で、中小企業チャンネルにとって大きなメリットです。
Q. 中小企業がHype機能を活かすには何から始めればいいですか? A. まず動画公開のタイミングに合わせて、既存顧客やSNSフォロワーへHypeの呼びかけを行う仕組みを作りましょう。動画の概要欄・固定コメント・メルマガなどにHype依頼を追加することが最初のステップです。動画公開から7日以内に集中してHypeを集める運用設計が効果的です。
【参考資料】
YouTube公式情報