X運用、2026年は質重視の戦略転換を

SNS運用

X(旧Twitter)を運用していて、「最近、投稿のインプレッションが伸びにくい」と感じていませんか?

実は、2024年12月にXのアルゴリズムが大きく変わりました。これまで通用していた運用方法が、今後は効果を発揮しない可能性があります。この記事では、新しいアルゴリズムの特徴と、2026年に向けた具体的な対応策をお伝えします。

御社のX運用、新アルゴリズムに対応できていますか?

2024年12月のアルゴリズム変更とは?

3つの技術的な強化が実施された

2024年12月19日、Xのエンジニアリングチームから重要な発表がありました。X日本法人の代表取締役である松山歩氏も言及したこの変更は、次の3つの要素で構成されています。

まず、投稿やユーザーに設定されるパラメータが10倍に増えました。パラメータとは、投稿を評価する際の判断基準のことです。これにより、より細かく投稿の価値を判定できるようになりました。

次に、リアルタイムトレーニングの速度が5倍になりました。つまり、ユーザーの行動をより素早く学習し、その人に合った投稿を瞬時に判断できるようになったのです。

そして、計算量が3倍に増加しました。これは、一つ一つの投稿をより精密に分析できるようになったことを意味します。

以下の図表で、アルゴリズム変更の3つの技術的強化を確認しましょう。

2024年12月19日発表
Xアルゴリズム 3つの技術的強化
10
パラメータ増加
投稿評価の判断基準が10倍に増加し、より細かく投稿の価値を判定
+
5
リアルタイムトレーニング
学習速度が5倍に向上し、ユーザー行動をより素早く反映
+
3
計算量増加
分析精度が3倍に向上し、投稿をより精密に分析
より精密な個別最適化を実現

ユーザー行動に近い投稿が優先される仕組み

これらの変更により、Xは「この人が興味を持ちそうな投稿はどれか」をより正確に判断できるようになりました。従来は、単純にいいねやリポストの数が多い投稿が優先されていました。しかし、現在は「誰にとって価値があるか」を重視する仕組みに変わっています。

例えば、あなたが普段マーケティング関連の投稿に反応していれば、同じ分野の投稿がタイムラインに表示されやすくなります。反対に、関心のない分野の投稿は、いくら多くのいいねを獲得していても表示されにくくなりました。

この変更は、一見すると公平に思えます。しかし、発信する側にとっては大きな転換点となります。「多くの人にとりあえず届ける」戦略から、「特定のターゲットにしっかり届ける」戦略への転換が求められているのです。

従来の手法が通用しなくなる可能性

12月以前、多くの企業や個人が「バズ」を狙った投稿を行っていました。話題性のあるネタに便乗したり、インパクトのある表現を使ったりすることで、一時的に大きなインプレッションを獲得する手法です。

ところが、新しいアルゴリズムでは、このような一時的な注目を集める投稿よりも、特定のユーザー層にとって継続的に価値のある投稿が評価されます。つまり、「たまたま目に留まった人」ではなく、「本当に興味を持っている人」に届く投稿が優先されるのです。

アルゴリズムが重視する3つの要素

コメント(リプライ)のやり取り

新しいアルゴリズムで最も重視されるのが、コメント(リプライ)です。Xはこれを「会話」と捉えています。単にいいねを押すだけよりも、コメントを書くという行動は、その投稿への関心の高さを示しているからです。

さらに重要なのは、投稿者がコメントに返信することです。コメントが付いた投稿に返信すると、アルゴリズムはその投稿を「価値のある会話が生まれている」と判断します。これにより、さらに多くの人のタイムラインに表示されやすくなります。

例えば、「〇〇について、みなさんはどう思いますか?」のように、読者に問いかける投稿は効果的です。また、投稿に付いたコメントには、できるだけ早く、丁寧に返信することを心がけましょう。

投稿への滞在時間の長さ

Xは、ユーザーがある投稿をどれくらいの時間見ているかも評価しています。スクロールせずに立ち止まって読んでいる時間が長いほど、その投稿は「価値がある」と判断されます。

滞在時間を延ばすには、動画コンテンツが効果的です。動画は画面全体を占めるため、自然とユーザーの注目を集めやすくなります。また、複数枚の画像を使った投稿も、スワイプしながら見てもらえるため、滞在時間が伸びやすいです。

文字だけの投稿でも工夫はできます。読みごたえのある内容を書くこと、改行や箇条書きで読みやすくすることなどが有効です。ただし、あまりに長い文章は最後まで読まれない可能性があるため、300〜400文字程度にまとめるのが適切でしょう。

ターゲットとの関係性の深さ

アルゴリズムは、投稿者とユーザーの関係性も評価しています。普段からよくやり取りをしている相手の投稿は、タイムラインに表示されやすくなります。

関係性を深めるには、自分から積極的に行動することが大切です。ターゲットとなる人たちの投稿にいいねやコメントをする、彼らの投稿をリポストする、といった行動が効果的です。

また、フォロワーとの双方向のコミュニケーションを意識しましょう。一方的に発信するのではなく、相手の投稿にも反応し、関係を築いていくことが重要です。このような積み重ねが、長期的な発信の効果を高めることにつながります。

新しいアルゴリズムで成果を出すために、次の図解で3つの重要要素を確認しましょう。

コメント(リプライ)のやり取り
会話が生まれる投稿が最優先
実践例
質問を含める、返信を必ずする
2026年の
X運用成功
3要素すべてが重要
投稿への滞在時間
じっくり読まれる投稿が評価される
実践例
動画・複数画像、読みごたえのある文章
ターゲットとの関係性
普段から交流のある相手に届きやすい
実践例
積極的にいいね・コメント、双方向の交流
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2026年に向けた具体的な対応策

明日から実践できる3つのステップ

まず、過去1ヶ月の投稿データを確認しましょう。Xのアナリティクス機能を使えば、各投稿のインプレッション数やエンゲージメント率を見ることができます。12月以降で成果が良かった投稿と、そうでなかった投稿を比較してみてください。

次に、成果の良い投稿の共通点を分析します。どのような内容だったか、どんな表現を使っていたか、画像や動画は付けていたかなど、細かく見ていきましょう。この作業は1週間以内に終わらせることをおすすめします。

そして、分析結果をもとに、今後の投稿方針を決めます。ターゲットが求めている情報は何か、どのような形で届けるのが効果的かを考えましょう。特に、コメントをもらいやすい投稿の作り方を研究することが大切です。

ターゲットを明確にした発信

これからのX運用では、「誰に届けるか」を明確にすることが何よりも重要です。たとえ小規模でも、特定の分野に関心のある人たちに確実に届く発信の方が、無作為に多くの人に届ける発信よりも価値があります。

ターゲットを絞り込むには、自社の顧客像を具体的にイメージすることから始めましょう。年齢、職業、抱えている課題、興味関心などを明確にします。その上で、彼らが「知りたい」「役に立つ」と感じる情報を提供していきます。

また、投稿内容に一貫性を持たせることも大切です。さまざまなテーマに手を広げるのではなく、特定の分野に絞って専門性の高い情報を発信し続けることで、その分野に関心のある人たちに認知されやすくなります。

質問を含めた投稿の実践

今日から実践できる具体的な方法として、投稿に質問を含めることをおすすめします。質問があると、読者は「答えたい」「意見を述べたい」という気持ちになりやすいためです。

質問の仕方にもコツがあります。「○○か、△△か、どちらだと思いますか?」のような二択形式や、「あなたの経験を教えてください」のような体験を聞く形式が効果的です。答えやすい質問の方が、コメントをもらいやすくなります。

そして、コメントが付いたら必ず返信しましょう。返信する際は、相手の意見に対して丁寧に反応することが大切です。「ありがとうございます」だけでなく、具体的に何が良かったのか、あるいはさらに質問を投げかけるなど、会話を広げる工夫をしてみてください。

X Premiumの活用を検討する

優先表示のメリット

X Premium(旧Twitter Blue)には、複数のプランがあります。Web経由では月額368円のBasicプランから利用でき、標準のPremiumプランは月額980円です(2026年1月時点)。これらのプランに加入すると、アルゴリズム上で優遇されます。2023年のアルゴリズム公開時の情報では、フォロワーには4倍、フォロワー以外には2倍の表示ブーストが得られるとされています。

この優遇措置は、特に新規顧客の獲得を目指す企業にとって有効です。まだあなたのアカウントを知らない人にも、投稿が届きやすくなるためです。月額368円から980円程度のコストは、広告費と比較しても十分に検討する価値があります。

ただし、X Premiumに加入すれば必ず成果が出るわけではありません。投稿の質が伴っていなければ、いくら表示されてもエンゲージメントにはつながりません。あくまでも、質の高い投稿をより多くの人に届けるための補助ツールとして位置づけましょう。

費用対効果の考え方

X運用にどこまでコストをかけるべきかは、企業の状況によって異なります。判断の基準として、X経由での顧客獲得数や問い合わせ数を確認しましょう。もしX経由での成果が月に数件でも出ているなら、月額368円から980円程度の投資は十分に回収できる可能性があります。

また、X運用を担当する人の工数も考慮に入れましょう。投稿作成やコメント返信などに多くの時間を費やしているなら、その効果を最大化するためにX Premiumを活用することは合理的な判断です。

ただし、X Premium以前に、まずは投稿の質を高めることが優先です。ターゲットに価値を提供できる投稿を継続的に行えるようになってから、次のステップとしてX Premiumの導入を検討すると良いでしょう。

よくある失敗パターンと注意点

いいね数だけを追い求める

新しいアルゴリズムでは、いいねの数は以前ほど重視されなくなりました。むしろ、コメントや滞在時間といった、より深いエンゲージメントが重要になっています。

それでも、つい「いいね数」という分かりやすい数字に目が行きがちです。しかし、いいねが多くてもコメントがゼロという投稿は、アルゴリズムからは「表面的な関心しか集めていない」と判断される可能性があります。

今後は、いいね数よりもコメント数やプロフィールクリック数、投稿の保存数などを重視しましょう。これらの指標は、ユーザーがより深く関心を持っていることを示しているためです。

外部リンクの多用

2024年11月、イーロン・マスク氏は「リンク付き投稿は表示優先度が下がる」と明言しました。これは、Xがユーザーをプラットフォーム内に留めておきたいと考えているためです。

とはいえ、自社サイトや商品ページへの誘導は必要です。そこで推奨されているのが、メインの投稿では内容を詳しく説明し、外部リンクは自分の投稿へのリプライとして添付する方法です。

この方法なら、リンクの利便性を保ちながら、アルゴリズムの減点を避けることができます。最初の投稿で興味を引き、詳細を知りたい人がリプライのリンクをクリックするという流れを作りましょう。

短期的な成果への焦り

アルゴリズムの変更に対応しようとして、すぐに結果を求めてしまう企業も少なくありません。しかし、X運用の効果は短期間では現れにくいものです。

特に、新しいアルゴリズムでは、ターゲットとの関係性の深さが重視されます。これは一朝一夕には築けません。日々の地道な投稿とコミュニケーションの積み重ねが必要です。

最低でも3ヶ月は継続して取り組みましょう。その間、データを定期的に確認し、少しずつ改善を重ねていくことが大切です。焦らず、着実に進めていくことが、長期的な成果につながります。

まとめ

Xのアルゴリズムは、2024年12月に大きく変わりました。ユーザー行動に基づいて、より個別最適化された投稿が表示される仕組みになったのです。この変化に対応するには、「バズ狙い」から「ターゲットに確実に届ける」戦略への転換が必要です。

具体的には、コメントを促す投稿を心がけること、ターゲットを明確にすること、そして継続的にコミュニケーションを取ることが重要になります。いいね数だけでなく、より深いエンゲージメントを意識した運用を行いましょう。

2026年のX運用は、量より質が問われる時代になります。一時的な注目ではなく、長期的に価値を積み重ねる発信を目指してください。過去1ヶ月の投稿データを確認することから始めて、少しずつ改善を重ねていきましょう。

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