X(旧Twitter)がアルゴリズムを公開!企業の発信戦略はどう変わる?

SNS運用

「なぜあの投稿は伸びて、うちの投稿は見てもらえないのか…」そう感じたことはありませんか?

2026年1月20日、X(旧Twitter)を運営するイーロン・マスク氏の予告どおり、投稿の表示を決める「アルゴリズム」がGitHubというプログラム公開サービス上で誰でも見られるようになりました。今後は4週間ごとに更新・公開される方針です。

これは、これまで「謎」だった「どんな投稿が評価されるのか」が、ある程度わかるようになったということです。この記事では、その内容と、企業の発信にどう活かすべきかをわかりやすく解説します。

アルゴリズムの公開とは、何が変わったのか

「アルゴリズム」ってそもそも何?

アルゴリズムとは、投稿を誰のタイムラインに表示するかを決めるルールや仕組みのことです。例えば、「この人はビジネス情報によく反応するから、こういう投稿を優先的に見せよう」というように、AIが自動で判断しています。

これまでは、この仕組みが非公開だったため、「なぜ伸びるのか」「なぜ見てもらえないのか」が感覚でしかわかりませんでした。

今回の公開により、その判断基準の一部が確認できるようになりました。

4週間ごとに更新される、という意味

マスク氏の発表によると、アルゴリズムは今後4週間ごとに更新・公開される予定です。つまり、「今の正解」が定期的に変わることを意味します。

一度学んだら終わりではなく、継続的にキャッチアップしていく姿勢が求められます。とはいえ、基本的な方向性は大きく変わらないため、まず土台となる考え方を押さえることが先決です。

X(旧Twitter)アルゴリズム 定期更新サイクル
マスク氏の発表に基づく4週間ごとのアップデート体制
4 WEEKS
1
アルゴリズム更新
新しいコードが
GitHubに公開される
2
開発者ノート公開
変更内容が
詳細に説明される
3
運用に反映
変更点を理解し
発信方法を調整する
4
次の更新へ
4週間後に
再び更新される
このサイクルが4週間ごとに繰り返される

何が評価されて、何が評価されないのか

「いいね数」より「深い関与」を引き出す投稿が有利

2026年の新アルゴリズムは、固定のスコア制ではなくAIが「この投稿でどんな行動が起きるか」を予測する仕組みです。そのため、「いいねは〇点、リポストは△点」といった単純な点数制とは異なります。

評価されやすいのは、ユーザーが深く関与する行動を自然に引き出せる投稿です。例えば、最後まで読まれる・動画を完走される・返信やリポストをされる、といった行動がより高いエンゲージメント確率として評価される傾向があります。逆に、「興味なし」ボタンやミュート・ブロックはマイナス評価につながります。

つまり、いいね数を増やすことより、「読者が思わず反応したくなる」投稿の設計を意識することが大切です。

外部リンクは投稿文に入れないほうが良い

X上での「滞在時間」が評価対象になっているため、投稿の本文に外部のウェブサイトへのリンクを入れると、ユーザーがXから離脱しやすくなり、アルゴリズム上はマイナスに働く可能性があります。

参考情報として、公開コードの解析に基づく推定として、外部リンクのみの投稿は最大40%程度スコアが下がる可能性があると指摘する専門家もいます(参考:キャンつく)。GitHubのコードに明示された固定数値ではないため参考値として捉えてください。

リンクを紹介したい場合は、ツリー投稿(最初の投稿に返信する形でつなげる投稿)の中で共有するなど、工夫が必要です。

ネガティブな反応が積み重なると評価が下がる

ミュートやブロック、「興味なし」といったネガティブな反応は、アルゴリズムのスコアを下げる要因となります。

過度な宣伝投稿や、フォロワーが求めていない情報の連投は、短期的な露出を狙っているつもりでも、長期的にはアカウントの評価を下げるリスクがあります。

X(旧Twitter)アルゴリズムの評価シグナル比較
※ 重み付けはXのオープンソースコード(2023年公開)に基づく数値です
評価が上がる行動
+75x 返信への返信(会話の継続)
+13.5x 返信(リプライ)
+12x プロフィールクリック
+11x リンククリック
+10x 滞在時間(2分以上)
+1.0x リポスト(リツイート)
+0.5x いいね
評価が下がる行動
-369x 通報(レポート)
-74x ブロック
-74x ミュート
-74x 「表示を減らす」(興味なし)
大幅減 フォロー解除(大量時は制限も)
-80% 不適切コンテンツの投稿
低下 素通り(スクロールスキップ)
出典:X(旧Twitter)オープンソースアルゴリズム(2023年3月公開)

「公開されたから攻略できる」は誤解です

コードが公開=バズの方程式ではない

アルゴリズムのコードが公開されたことで、「これで絶対伸びる方法がわかった」と過剰反応する声も出ています。しかし、これは誤解です。

公開されているのは「どのような仕組みで評価しているか」の枠組みであり、AIが学習している詳細なデータや、個々のアカウントへの判断基準は引き続き非公開です。コードの断片だけを見て運用を大きく変えると、かえって方向性がブレる原因になります。

アルゴリズムは人によって異なる

もう一つの誤解として、「伸びる投稿の型は万人に共通」という考え方があります。実際には、アルゴリズムはユーザーの行動履歴に基づいて個別に最適化されています。

同じ投稿でも、ある人には表示され、別の人にはほとんど表示されない、ということが普通に起きています。「全員に刺さる投稿」を狙うよりも、誰に届けたいかを明確にした設計のほうが効果的です。

今日から取り組める、発信改善のステップ

まずは自社の直近投稿の傾向を確認する

改善は現状把握から始まります。X(旧Twitter)のアナリティクス機能(投稿の閲覧数や反応を確認できる機能)を使って、直近の投稿でどんな反応が多かったかを確認してみましょう。

どんな内容がリポストされているか、どんな投稿でフォロワーが増えているかを把握することで、自社アカウントの傾向が見えてきます。

1週間以内に:外部リンクの貼り方を見直す

現在、本文にURLを直接貼っている場合は、ツリー投稿での紹介に変更することを検討しましょう。小さな変更ですが、アルゴリズム上の評価に影響する可能性があります。

長期的に:月1回の情報収集習慣をつくる

4週間ごとに更新されるアルゴリズムに対応するためには、継続的なキャッチアップが必要です。公式の発表やキャンつくなどの解説記事を月1回チェックする習慣を作ることで、「気づいたら情報が古くなっていた」という事態を防げます。

一時的なバズを追いかけるのではなく、継続的に信頼を積み重ねる発信こそが、企業にとって長期的な資産となります。アルゴリズムを理解しながら、読者にとって価値ある投稿を積み上げていく姿勢が、これからのX運用の鍵です。

X運用改善の3ステップ
STEP 1 今日
現在の投稿を見直し、
改善点を1つ実行する
STEP 2 1週間以内
投稿の反応データを分析し、
効果的なパターンを把握する
STEP 3 長期的
月1回の情報収集習慣をつくり、
アルゴリズム変化に対応する

まとめ

Xのアルゴリズム公開は、「何が評価されるのか」がある程度わかるようになった大きな転換点です。ただし、これは「攻略法」が公開されたわけではありません。

重要なのは、「いいね数を増やす」ことより「最後まで読まれる・拡散される」投稿を作ること、ネガティブな反応を生まない設計をすること、そして4週間ごとの更新を追いかける習慣をつくることです。

勘と経験に頼った運用から、根拠のある発信設計へ。この機会に自社のX運用を見直してみてはいかがでしょうか。まずは直近の投稿のエンゲージメント傾向を確認することから始めてみましょう。

【参考資料】

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