発信を始めて数ヶ月。記事を公開しても「いいね」は数個、コメントはゼロ。アクセス解析を見ても数字は伸びず「本当に意味があるのかな」と心が折れそうになっていませんか。
実は、多くの企業が同じ悩みを抱えています。SNS運用に関する調査では、発信を始めた企業の6割以上が効果を実感できずにフェードアウトしているというデータがあります。でもちょっと待ってください。反応がない時期にこそ、見えないところで大切な変化が起きているのです。
この記事では、反応がなくても発信を続ける本当の意味と、3ヶ月目の壁を乗り越えて成果を出すための具体的な方法をお伝えします。
理由1:見えないところで想像以上の人が見ている
「いいね」が3つしかないから、3人しか見ていないと思っていませんか。実際には、記事を読んでいる人の数と反応する人の数には大きな開きがあります。
SNSマーケティングの調査データによると、投稿を見た100人のうち、実際に「いいね」やコメントなどの反応をする人は平均して2〜5人程度です。つまり、エンゲージメント率(反応率)は2〜5%が一般的な数値なのです。
例えば、あなたの記事に「いいね」が5つついている場合、実際には100人から250人がその記事を読んでいる可能性があります。反応がなくても、想像以上の人数があなたの発信を目にしているのです。
さらに、BtoBビジネスの場合、この傾向はより顕著になります。企業の担当者は社名で発信していることもあり、個人的に「いいね」を押しにくい環境にあります。しかし、情報収集として記事をしっかり読み込んでいることが多いのです。
理由2:サイレント読者が確実に存在する
SNSやブログには「サイレント読者」と呼ばれる方々がいます。記事を読んで参考にしているけれど、反応はしない人たちです。この方々は決して無関心なわけではありません。むしろ、じっくりと内容を読み込んで、自分の仕事や生活に活かしている可能性が高いのです。
ある製造業の企業が、半年間ブログを続けていた時のことです。アクセス数は月に500程度、反応はほとんどありませんでした。しかし、展示会で出会った企業の担当者から「御社のブログ、いつも読んでいます。技術的な解説がとても参考になっています」と声をかけられたそうです。
このように、後日「あの記事、参考になりました」と突然声をかけられる経験をした発信者は少なくありません。商談の場で「ホームページの記事を見て問い合わせました」と言われることもあります。反応がなかった期間も、確実に読者との信頼関係は築かれていたのです。
理由3:検索からの流入が後から増える
発信したばかりの記事は、SNSのタイムライン上では数日で流れてしまいます。しかし、検索エンジンに登録された記事は、半年後、1年後にも読まれ続けます。
実は、質の高いコンテンツの場合、公開から3ヶ月を過ぎた頃から検索経由のアクセスが増え始め、半年後には検索流入が全体の6割以上を占めることも珍しくありません。SNSでの反応が少なかった記事が、1年後には月に数百回も検索されているケースがあるのです。
誰かが「〇〇の方法」「△△とは」と悩みを抱えて検索した時、あなたの記事が答えになっているかもしれません。こうした検索経由の読者は、必要な情報だけを得て、反応を残さずに静かに去っていくことが多いのです。しかし、その方々はあなたの記事によって問題を解決しているのです。
理由4:記事が資産として蓄積される
あなたが書いた記事は、時間とともに「資産」として積み上がっていきます。これを「ストック型コンテンツ」と呼びます。SNSの投稿がすぐに流れてしまう「フロー型」であるのに対し、ブログや記事は蓄積されて長期的に価値を発揮する「ストック型」なのです。
オウンドメディア研究では、記事が増えるほどサイト全体の検索エンジンからの評価が高まり、アクセスも増加する傾向が明らかになっています。1つ1つの記事が小さな成果でも、10記事、30記事、50記事と増えていけば、それらが組み合わさって大きな力になります。
例えば、月間アクセスが各10回の記事を50本公開すれば、それだけで月500アクセスの基盤ができます。さらに、記事数が増えることで検索エンジンからの評価が高まり、各記事のアクセスも底上げされていくのです。これが、蓄積型発信の強みです。
コンテンツマーケティング市場も、この効果を裏付けています。世界市場は2024年の526億ドルから2033年には1,673億ドルへと、年平均13.7%の成長が予測されています。多くの企業が、長期的な資産としての発信に投資している証拠です。
理由5:専門性を言語化する訓練になる
発信を続けるメリットは、アクセス数だけではありません。自社の専門知識を文章にまとめる過程で、社内の暗黙知が明文化されていきます。
ある中小企業の社長は「発信を始めて、自社の強みを言葉で説明できるようになった」と語っています。これまで感覚的に理解していた技術やノウハウを、誰にでも分かる言葉で表現する訓練になるのです。
この言語化スキルは、営業活動や採用活動にも役立ちます。取引先への提案書、求人票、会社案内など、あらゆる場面で「自社の価値を言葉で伝える力」が求められます。発信を通じて培ったこの力は、目に見えにくいですが非常に価値の高い資産です。
さらに、記事を書くことで社内の知識が整理され、新人教育や業務マニュアルとしても活用できます。発信は外部に向けた活動であると同時に、社内の知的資産を整理する活動でもあるのです。
理由6:継続するだけで上位4割に入れる
2024年のコンテンツマーケティング調査では、世界市場が年平均14.75%の成長率を示しています。日本国内でも、SEO対策市場は2024年に800億円規模に達すると予測され、多くの企業が発信に取り組んでいます。
しかし一方で、SNS運用を始めた企業の6割以上が、効果を実感できずに長続きせずフェードアウトしているというデータもあります。つまり、3ヶ月続けるだけで上位4割に入れるのです。半年続ければ、さらに希少な存在になります。
さらに、継続的な発信には「単純接触効果」という心理学的な効果があります。これは、繰り返し接触することで好感度や信頼度が高まる現象です。たとえ反応がなくても、定期的に投稿が目に入ることで、フォロワーや見込み客に親しみや信頼を感じてもらえるのです。
諦めずに続けた企業だけが、後から訪れる大きな成果を手にしています。検索上位表示、安定したアクセス、そして何より、発信を通じて培った専門性の言語化スキルは、他のどんな施策にも代えがたい財産になります。
理由7:信頼は時間をかけて構築される
ビジネスの世界で信頼を築くには時間がかかります。初めて見た会社にすぐ問い合わせる人は少数派で、多くの人は何度か記事を読んで、会社の考え方や専門性を確認してから行動を起こします。
この「信頼の蓄積期間」は、業界や商材によって異なります。比較的短い消費財で3〜6ヶ月、BtoBの設備投資やシステム導入などの高額商品では6ヶ月〜1年、さらに専門性の高いコンサルティングサービスでは1年以上かかることもあります。
ある建築設計事務所は、ブログを始めて8ヶ月間、問い合わせがゼロでした。しかし、9ヶ月目に突然3件の問い合わせが入り、そのうち2件が契約に至りました。お客様に聞くと「半年前からブログを読んでいて、この会社なら信頼できると思った」とのことでした。
反応がない期間も、見えないところで信頼残高は確実に増えていたのです。「あの記事がきっかけで問い合わせをいただきました」という連絡は、記事公開から1年後に届くこともあります。どの記事がいつ誰の目に留まるかは、事前に予測できません。だからこそ、すべての記事に丁寧に取り組み、将来の誰かのために情報を残しておく姿勢が大切になります。
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継続の壁を超える実践方法
7つの理由を理解しても、モチベーションを維持するのは簡単ではありません。ここでは、3ヶ月目の壁を乗り越えるための具体的な方法をお伝えします。
数字ではなく行動をゴールに
「今月は1000アクセス達成」という数字目標を立てると、達成できなかった時に挫折しやすくなります。それよりも「週に1回記事を公開する」という行動目標の方が、自分でコントロールできる範囲内です。発信した事実そのものを成果と捉えることで、モチベーションを維持しやすくなります。
未来の自分への手紙として書く
誰に向けて書けばいいか分からない時は、半年前の自分や社内の新人メンバーを読者として想定してみてください。過去の自分が知りたかったこと、新入社員がよく質問することを記事にすれば、必ず同じ悩みを持つ誰かの役に立ちます。不特定多数に向けて書くより、ずっと書きやすくなります。
小さな成功体験を記録する
アクセス数が少なくても、小さな変化を記録していくことをおすすめします。例えば「今週は2つ記事を書けた」「初めて他社の記事で引用された」「社内の人が記事を読んでくれた」など、数字以外の成果も大切な前進です。
Excelやノートに、こうした小さな成功を書き留めておくと、落ち込んだ時に見返すことができます。3ヶ月前には書けなかった内容が書けるようになっている、表現が自然になっている、こうした成長も立派な成果なのです。
ルーティン化して習慣にする
継続のコツは、発信を特別なことではなく日常業務の一部にすることです。例えば「毎週金曜日の午後は記事執筆の時間」とスケジュールに組み込んでしまうのです。
歯磨きのように習慣化してしまえば、モチベーションに左右されずに続けられます。最初の3ヶ月が踏ん張りどころですが、その期間を乗り越えると、発信しないことの方が気持ち悪く感じるようになります。
3ヶ月単位で振り返る癖
毎日のアクセス数に一喜一憂するのではなく、3ヶ月や半年といった長いスパンで成果を見る習慣をつけましょう。3ヶ月前と比べて、問い合わせは増えましたか。社内で発信への理解は深まりましたか。検索で見つかる記事は増えましたか。こうした多角的な視点で振り返ると、数字では見えなかった変化に気づけます。
よくある質問
どのくらいの期間続ければ効果が出ますか?
最低でも3ヶ月、できれば半年は継続することをおすすめします。検索エンジンの評価には3〜6ヶ月かかるため、それより前に判断するのは早すぎます。半年続けた時点で、アクセス数や問い合わせの変化を確認してみてください。
週に何回発信すれば良いですか?
理想は週1〜2回ですが、無理のない範囲で続けることが最優先です。月2回でも、継続することに意味があります。質を落としてまで頻度を上げる必要はありません。自社のリソースに合った頻度で、長く続けられる体制を作りましょう。
SNSとブログ、どちらを優先すべきですか?
両方できれば理想的ですが、どちらか一方ならブログ(ストック型)を優先してください。ブログ記事は検索エンジンに蓄積され、長期的に価値を発揮します。書いた記事をSNSでシェアする形で、両方を組み合わせるのが効果的です。
専門的な内容しか書けないのですが大丈夫ですか?
専門的な内容こそ、発信する価値があります。ただし、専門用語には必ず説明を付けて、業界外の人でも理解できるように工夫してください。専門性の高い情報は、検索エンジンからも評価されやすい傾向があります。
競合他社も同じようなことを書いています
同じテーマでも、あなたの会社の経験や視点を加えれば、独自のコンテンツになります。他社の記事と完全に同じ内容は避けつつ、自社ならではの事例や考え方を盛り込んでください。それが、あなたの会社にしか書けない記事になります。
まとめ
反応がない時期は、決して無駄な時間ではありません。見えないところで記事は読まれ、検索エンジンに評価され、企業の資産として積み上がっています。
この記事でお伝えした7つの理由を改めて振り返りましょう。
世界のコンテンツマーケティング市場が年平均13.7%で成長を続ける中、多くの発信者が途中で諦めてしまう現実があります。しかし、継続した企業だけが、遅れてやってくる信頼と成果を手にできます。
今は「存在を知ってもらう」フェーズだと割り切って、まずは3ヶ月、半年と続けてみてください。週に1回の発信でも構いません。行動目標を立て、小さな成功を記録し、習慣化していく。その先に、きっと新しい景色が見えてきます。
あなたの発信を待っている誰かが、今この瞬間も検索しているかもしれません。その方のために、今日も一つ、記事を書いてみませんか。
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