2025年12月11日(太平洋時間、日本時間では12月12日午前)、Googleが今年3回目のコアアップデートを発表しました。
年末の繁忙期と重なるタイミングでの実施となり、多くの企業が検索順位の変動を気にされているのではないでしょうか。今回のアップデートで押さえておきたい重要ポイントと、すぐに実践できる対策をご紹介します。
Googleコアアップデートの基本を理解する
12月2025コアアップデートの概要
Googleは12月11日午前(太平洋時間)、今年3回目となるコアアップデートの実施を発表しました。これは検索アルゴリズムの大幅な見直しを意味します。
今回のアップデートは約3週間かけて段階的に展開されます。この期間中、検索順位が大きく変動する可能性があります。年末年始という重要な時期と重なるため、ECサイトや予約サービスを運営している企業は特に注意が必要です。
Googleの公式発表によると、このアップデートは「すべてのタイプのサイトから、より関連性が高く満足度の高いコンテンツを表示する」ことを目的としています。つまり、ユーザーにとって本当に価値のある情報を提供しているサイトが評価される仕組みです。
アップデート期間中に起こること
コアアップデート実施中は、日々検索順位が変動します。朝見たときと夕方では順位が異なることも珍しくありません。
過去のコアアップデートでは、ニュース、健康、金融、ショッピングなどのジャンルが特に大きな影響を受ける傾向にありました。これらの分野では情報の信頼性がより重視されるため、変動幅が大きくなる傾向にあります。今回のアップデートでも同様のパターンが予想されます。
アップデート完了までの約3週間は様子を見ることも大切です。一時的な順位変動に一喜一憂せず、傾向を冷静に分析しましょう。
次のグラフは、コアアップデート期間中に起こりやすい順位変動のパターンを示しています。
今回のアップデートで重視される要素
ブランドオーソリティが評価の中心に
今回のアップデートでは「ブランドオーソリティ」(ブランドの信頼性や権威性)がこれまで以上に重要視されているとSEO業界では分析されています。ブランドオーソリティとは、特定の分野における企業やサイトの信頼性や権威性のことです。
例えば、料理のレシピを探すときに「クックパッド」、家電の情報なら「価格.com」というように、ユーザーが真っ先に思い浮かべるサイトがブランドオーソリティの高いサイトです。
Googleは今回、サイト内のコンテンツだけでなく、サイト外部での評価も重視しています。SNSでの言及、他サイトからの引用、業界内での認知度などが評価対象になります。
実体験に基づく情報がより評価される
E-E-A-Tの中でも、特に「Experience(経験)」の評価が強化されました。実際に体験した人しか書けない情報が高く評価されます。
例えば、商品レビューであれば「使ってみました」という表現だけでは不十分です。使用期間、具体的な使用シーン、予期しなかった発見や失敗談まで含めた情報が求められます。
データや統計の引用だけでなく、オリジナルの写真、スクリーンショット、実測値などの証拠も重要です。誰でも書けるような一般論ではなく、あなただから伝えられる独自の視点が必要になります。
明日から始められる具体的な対策
Google Search Consoleで現状を確認
まずはGoogle Search Consoleにログインして、12月12日以降(日本時間)の検索パフォーマンスを確認しましょう。特に注目すべきは「検索パフォーマンス」の画面です。
「クエリ」タブで、どのキーワードの順位が変動しているかをチェックできます。大きく順位が下がったページがあれば、そのページから優先的に改善します。
「ページ」タブでは、ページごとの表示回数とクリック数の変化を追えます。表示回数は増えているのにクリック数が減っている場合、検索結果での見せ方に問題があるかもしれません。
次の画面は、Google Search Consoleでの確認手順を示したものです。
既存記事のリライト戦略
競合サイトと似た内容になっている記事を優先的にリライトしましょう。独自性を高めることが最優先です。
具体的には、あなたの会社でしか持っていないデータを追加する、実際に試した結果を写真付きで掲載する、お客様の声を引用するなどの方法があります。
記事の冒頭部分を見直すことも効果的です。最初の100文字で「この記事では何が得られるか」「なぜこの情報が信頼できるか」を明確に伝えましょう。
また、古い情報を更新するだけでも評価は上がります。2023年のデータを2025年最新版に更新する、リンク切れを修正する、新しい事例を追加するといった作業も立派な改善です。
以下のチェックリストを活用して、記事のリライトを進めましょう。
長期的に取り組むべき施策
サイト外部でのブランド認知を高める
Googleは今回、サイト内の最適化だけでなく、サイト外での評価も重視しています。つまり、SEOだけでは不十分な時代になったということです。
SNSでの情報発信を強化しましょう。TwitterやFacebookで業界の最新情報を発信する、LinkedInで専門知識を共有するなど、複数のチャネルで存在感を示すことが重要です。
プレスリリースの配信も有効です。新商品の発表や実績の公開など、ニュース性のある情報を積極的に外部メディアに届けましょう。他のWebサイトで自社が取り上げられることで、ブランドオーソリティが高まります。
業界団体への参加や、専門家としてのセミナー登壇なども効果があります。オンライン上だけでなく、リアルな場での活動もブランド力の向上につながります。
AIが理解しやすいサイト構造を整える
Googleは現在、AIを使ってWebサイトの内容を理解しています。そのため、AIが読み取りやすい構造にすることが大切です。
見出しタグ(h1、h2、h3)を正しく使いましょう。h1はページに1つだけ、h2は大きなテーマ、h3はその下位項目という階層構造を守ります。
構造化データの実装も検討してください。記事、レビュー、FAQ、イベント情報などは、構造化データを使うことでGoogleに正確に内容を伝えられます。
内部リンクの最適化も忘れずに。関連する記事同士を適切にリンクすることで、サイト全体のテーマ性を強化できます。ただし、不自然なリンクの詰め込みは逆効果なので注意が必要です。
まとめ
Google12月コアアップデートは、ブランドオーソリティと実体験に基づく情報をこれまで以上に重視しています。一時的な順位変動に慌てず、まずはGoogle Search Consoleで自社サイトの状況を確認しましょう。
すぐに取り組めることとして、競合と似た内容の記事に独自情報を追加する、古いデータを最新版に更新するなどのリライト作業があります。そして長期的には、SNS発信やプレスリリースを通じたサイト外でのブランド認知向上が重要です。
大切なのは「ユーザーにとって本当に価値ある情報を提供する」という基本に立ち返ることです。テクニックに走るのではなく、読者の課題を解決する質の高いコンテンツ作りに注力しましょう。アップデートは3週間程度で完了する見込みですが、その後も小規模な調整が継続的に行われます。今回の対策を日常的な運用に組み込んでいくことが、これからのSEO成功の鍵になります。