Googleアップデートで「薄いコンテンツ」は生き残れない時代へ

SEO・検索流入の活用

2025年3月のGoogleコアアップデートで、リスト形式のまとめサイトや内容の薄いアフィリエイト記事が大きなダメージを受けていることが確認されています。一方で、深い調査や実体験に基づいたコンテンツは評価が上がる傾向が見られました。

「自分のサイトは大丈夫?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。 今回は、今回のアップデートで何が起きているのか、そして中小企業の担当者が今すぐ取れる対策を分かりやすくお伝えします。

今回のコアアップデートで何が起きたのか?

「リスト系サイト」が軒並みトラフィック減少

「コアアップデート」とは、Googleが検索結果の品質を上げるためにアルゴリズム(検索の判定基準)を大幅に見直すことです。例えば、今まで上位に表示されていたサイトが突然20位以下に下がったり、逆に評価が上がったりすることがあります。

2025年3月14日(日本時間)に開始されたコアアップデートでは、海外のSEOコミュニティを中心に、リスト形式のまとめサイト(listicles)や薄いアフィリエイトサイトでトラフィックが大幅に減少する事例が相次いで報告されています。

「○○おすすめ10選」「△△比較ランキング」のような記事形式が多いサイトほど、影響を受けやすい傾向があります。

2025年3月 コアアップデート 評価の分かれ目
評価が上がったサイト
深い調査に基づくコンテンツ
E-E-A-T最適化
特定トピックへの集中
読者ファーストのコンテンツ
VS
評価が下がったサイト
× AIスパムサイト
× 薄いアフィリエイト
× 低品質コンテンツの量産

「薄いコンテンツ」とはどんな記事のことか?

今回のアップデートで打撃を受けたのは、主に以下のような記事です。

AIで自動生成した文章をそのまま公開した記事、古い情報のまま更新していない記事、商品の紹介だけで実際の使用感や深い解説がない記事などが該当します。

SEO専門メディアや業界アナリストの分析によると、今回のアップデートで打撃を受けたのは「AIスパムサイト」「薄いアフィリエイトサイト」「低品質コンテンツの大量生成サイト」の3タイプが代表的です(Search Engine Land、2025年)。

つまり、「人間が読んでも得るものがない記事」はGoogleに評価されない時代が、はっきりと到来したと言えます。

評価が上がったコンテンツの共通点

「E-E-A-T」を意識した記事が強い

評価が上がったサイトには共通点があります。それが「E-E-A-T(イー・イー・エー・ティー)」と呼ばれる4つの要素です。

E-E-A-Tとは、Experience(経験)・Expertise(専門性)・Authoritativeness(権威性)・Trustworthiness(信頼性)の頭文字を取ったもので、Googleがコンテンツの質を評価するための基準です。例えば、実際に商品を使った人が書いたレビューや、業界経験のある専門家が解説した記事などが高く評価されます。

2025年のコアアップデートでは、「実体験(Experience)」と「信頼性の証明」への評価がさらに強まったことが、複数のSEO専門家から報告されています(アウンコンサルティング、2025年10月分析)。

特定テーマに特化したサイトが有利

幅広いジャンルを浅く扱うサイトより、特定のテーマを深く掘り下げたサイトのほうが今回のアップデートで有利に働きました。

例えば、「様々な商品を紹介する総合まとめサイト」より「特定業界の課題に絞って専門情報を発信するサイト」の方が評価を伸ばしやすいということです。

中小企業のWebサイトにとっては、むしろチャンスとも言えます。自社の専門分野や得意領域に絞って情報を発信する「蓄積型の発信」こそが、長期的に評価される資産になっていきます。

Google検索評価の推移比較
テーマ特化型サイト vs 総合まとめサイト
テーマを絞った専門サイト
幅広く浅い総合サイト
高い
低い
評価が蓄積
評価が低下
開始 6ヶ月 1年 2年 3年
自社の専門分野に絞った「蓄積型の発信」は、時間とともにGoogleからの評価が積み上がり、長期的に強い検索資産になります。

Search ConsoleとAI検索に新機能が追加

AI設定ツールとリンクスタイルの刷新

Googleは2025年12月に、「Search Console(サーチコンソール)」にAIを活用した新機能を追加しました。2026年2月にはグローバル展開が完了し、現在はすべてのユーザーが利用できます。

Search Consoleとは、自分のWebサイトがGoogleにどのように認識されているかを確認・管理できる無料ツールのことです。例えば、「どのキーワードで何回表示されたか」「サイトのエラーはないか」などを確認できます。

追加されたのは「AI搭載の設定ツール(AI-powered configuration)」で、「モバイルからの検索でクリック率が低いページを見せて」のように自然な言葉でレポートを呼び出せるようになりました。また、「AI Overview(AIによる要約表示)」と「AI Mode」では新しいリンクスタイルが追加され、AIによる検索結果でどのサイトが引用されるかがより見やすくなっています。

AI検索からの引用を狙うことが重要に

AI OverviewやGeminiなどのAI検索は、信頼性が高く、情報が整理されたページを優先的に引用します。

つまり、Googleの通常検索でもAI検索でも評価されるためには「信頼できる専門情報を分かりやすく整理する」という方向性が一致しています。

今後は、人間に読まれることとAIに引用されることの両方を意識したコンテンツ作りが、中小企業のWeb戦略において重要な視点になります。

今週から実践できる具体的な対策

まず「薄い記事」を洗い出す

今週すぐに取り組めることは、自社サイトの記事を棚卸しすることです。

具体的には、Google Search Consoleで「クリック数がゼロまたは極めて少ない記事」を抽出してみましょう。それらの記事が「情報が古い」「内容が薄い」「他のサイトと同じようなことしか書いていない」に該当するなら、リライト(書き直し)の優先候補です。

一度にすべて直そうとする必要はありません。月に2〜3本ずつ、優先度の高いものから順番に改善していく習慣が、長期的な資産になります。

以下の手順で進めると整理しやすいです。

  1. Search ConsoleでクリックゼロのURLを一覧化する
  2. 記事の内容を確認し「薄い・古い・独自性がない」をラベル分けする
  3. 優先度順(アクセスポテンシャルが高い順)にリライト計画を立てる
  4. リライト後は「最終更新日」を記事内に明記し、古い統計データを最新に差し替える

最終更新日と出典の明記を習慣に

記事の信頼性を高める最も手軽な方法の一つが、「最終更新日の明記」と「データの出典の記載」です。

例えば「2025年○月○日更新」と記事の冒頭や末尾に記載するだけで、読者にもGoogleにも「情報が新しいサイト」という印象を与えます。また、統計データや数値を引用する際は「○○の調査(2024年)によると」と出典と調査年を必ず添えましょう。

これは特別な技術が不要な対策で、中小企業の担当者でも今日から始められます。

まとめ

2025年3月のGoogleコアアップデートは、「薄いコンテンツ」「AIスパム記事」「古い情報のまま放置されたサイト」に厳しい評価を下しました。一方で、実体験や専門性に基づいた深いコンテンツ、特定テーマに特化したサイトは評価が高まっています。

今すぐできることは大きく2つです。自社サイトの薄い記事・古い記事を棚卸しして優先度をつけてリライトすること、そして記事の最終更新日と情報の出典を明記していくことです。

一時的なトレンドを追うのではなく、読者にとって本当に役立つ情報を着実に積み上げていく「蓄積型の発信」こそが、今のGoogle評価基準とも一致しています。ぜひ今週の作業として、まず自社サイトの記事の棚卸しから始めてみてください。

よくある質問

Q. コアアップデートとは何ですか?
A. コアアップデートとは、Googleが検索結果の品質を向上させるために、検索の判定基準(アルゴリズム)を大幅に見直すことです。年に2〜4回程度実施され、サイトの検索順位やアクセス数に大きな変動をもたらすことがあります。特定のサイトを狙い撃ちするものではなく、Googleが「ユーザーにとって有益なコンテンツ」の基準を更新するものです。

Q. 「薄いコンテンツ」とはどんな記事のことですか?
A. 薄いコンテンツとは、読者にとって得るものが少ない記事のことです。具体的には、AIで自動生成したままの文章・古い情報で更新されていない記事・他サイトと同じことしか書いていない記事・商品説明だけで実体験や独自の知見がない記事などが該当します。Googleは「実際に人が読んで役に立つかどうか」を重視しています。

Q. E-E-A-Tとは何ですか?中小企業でも意識が必要ですか?
A. E-E-A-Tとは、Experience(経験)・Expertise(専門性)・Authoritativeness(権威性)・Trustworthiness(信頼性)の略で、Googleがコンテンツの質を判断する評価軸です。中小企業でも十分に実践できます。自社の実体験や業務で得たノウハウをもとに書いた記事は、それ自体が「経験」の証明になるからです。著者名や会社情報を明記するだけでも信頼性の向上につながります。

Q. リライトはどの記事から優先すればいいですか?
A. まずGoogle Search Consoleで「表示回数はあるがクリック数が少ない記事」を確認するのがおすすめです。この状態の記事は検索には出ているものの、タイトルや内容が読者の期待に応えられていないサインです。次に「内容が古い・情報が薄い・独自性がない」の3点をチェックし、該当するものから優先的にリライトしましょう。一度に全記事を直す必要はなく、月2〜3本のペースで進めれば十分です。

Q. Search ConsoleのAI新機能はどこで使えますか?
A. Google Search ConsoleはGoogleのアカウントがあれば無料で使えるツールです。2025年12月に導入されたAI設定ツールは2026年2月にグローバル展開が完了し、現在はすべてのユーザーが利用できます。Performanceレポートを開くと「AIを使ってレポートをカスタマイズ」という表示が出ることがあります。まだSearch Consoleを使っていない場合は、この機会にぜひ登録しておきましょう。

【参考資料・相談窓口】

SEO・Search Console関連

この記事は役に立ちましたか?
この記事で新しい気づきがあったら❤️で教えてくださいね!

関連記事